みんなが今更聞けないシャンパーニュについて少し書きます。
こんにちは!ソムリエくんです!
年末向けてやっぱり泡の需要が高くなるよねということで、自身のワインショップでは泡のラインナップの選定を絶賛行っています。
その中でも特に需要が上がるのが、ギフトでのシャンパーニュ需要。
ワインの仕事を初めてから今まで、特に感じるのはシャンパーニュについて間違った認識をしている方が多いこと。
年末に泡を購入する際、知っておくと良いシャンパーニュについて少し書きました。
これを読んでおけばシャンパーニュ好きの人との会話にもついていけるはず。
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シャンパーニュとは
まずシャンパーニュとは、フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインのことを言います。みんながよく言うシャンパンのことです。
厳密にはもっとありますが、とりあえずここでつまずいている方が多いので、訂正を。スパークリングワインのことをシャンパンと呼ぶ人が多いですが、スパークリングワインはシャンパンではありません。
ある一定の規定をクリアした、フランスのシャンパーニュ地方のみで造られたワインのことをシャンパーニュと呼ぶので、ここがわかってなかった人がいたら、まずはこのnoteを書いた価値があるなと。
ではもう少し詳しくシャンパーニュについて書いていきます。
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製法について
シャンパーニュの大きな特徴の一つとして「瓶内二次発酵」があります。
「瓶内二次発酵」とは、その名の通り白ワインとして
一次発酵を終えたワインを瓶内で二次発酵させる製法のこと。
瓶の中に入れた白ワインに酵母と糖分を添加し、瓶詰めすることで、瓶の中で二次発酵が起き、発泡性のワインに变化します。
化学的な話をすると、アルコール発酵は糖と酵母が交わることでアルコールと二酸化炭素に变化する発酵のこと。
瓶内でアルコール発酵が起こることで、二酸化炭素も瓶内にとどまるのでスパークリングワインになるという流れです。
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知ってると良い豆知識
①製造について~NMとRM~
シャンパーニュは、ブドウを栽培する会社と醸造する会社があります。
栽培会社から買い取ったブドウで醸造し、シャンパーニュを造っていることをNM(ネゴシアン・マニピュラン)、自社畑で栽培から醸造までを一貫して行い、シャンパーニュを造っていることをRM(レコルタン・マニピュラン)と言います。
シャンパーニュが好きな人は結構NMかRMなのかを気にします。
かくいう僕も、ワイン商社1年目のときにお客さんに「これってレコルタンですか?」と聞かれたときに、何を言ってるのかさっぱりわからず赤っ恥をかいた記憶があります。
NMとRMの違いを知っておくと、クラシックなフレンチのお店とかに行ったときや、シャンパーニュ好きな人との会話にもついていけるので損はないかと。
②ナポレオンが大好きだったワイン
フランス革命期に大いに活躍した革命家ナポレオンが「シャンパーニュは戦いに勝ったときは飲む価値あり。負けたときは飲む必要がある。」
とシャンパーニュ大好き発言をしていたみたいです。
どっちにしても飲むんかい!って。
戦後のご褒美がシャンパーニュってかっこよいなー。
③シャンパンはどうやって誕生したのか
シャンパーニュの誕生は、ピエールペリニヨンという修道士のうっかりミスによって偶然生まれたものみたいです。
日本で最も有名な「ドン・ペリニヨン」の生みの親であるピエールペリニヨン修道士は当時修道院でワイン係を命じられていました。
ワイン貯蔵庫にうっかりワインを置きっぱなしにしていたペリニヨンが、数カ月後にワインの瓶から泡が立ち上がっているのを見つけ、それを飲んでみるとま~美味しい!
そこから発泡性ワインの研究を重ね、シャンパーニュが誕生したみたいです。ワインって歴史に必ず紐づいてるからおもろいっすよねー。
1794年に「モエ・エ・シャンドン社」が修道院とぶどう畑を買収し、「ドン・ペリニヨン」が誕生。
今は(1987年から)「ルイ・ヴィトン社」が買収して、ルイ・ヴィトン様のものになっています。ワインとラグジュアリーブランドは相性が良いし、さすがルイ・ヴィトン様!って感じですね。
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まだまだシャンパーニュについては書けることがいっぱいありますが、とりあえずここ抑えとけば問題ないべ?くらいは書いてみました。
僕自身も正直シャンパーニュを飲んでる経験値が少ないので、もっとお金稼げるようになったら飲む回数を増やしてみるか、お金持ちの人に飲ませてもらうかしようかなと思います。
年末くらいはシャンパーニュを自腹切って飲んでみても良いと思います。
経験とご褒美にはなると思います!
ではまた!
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