まどろみ
眼の向こう側の暗闇を瞑想する瞼は最高の眼窩を燃やして発作的に落ち着きを取り戻す。
遠く昔のことに思いを馳せ水の匂いがする方へ駱駝の細胞一つ一つが動いてゆく汗が首筋を伝って僕は僕の後ろ姿を眺めているその光景を僕は明晰することなく更に記憶の堆積を分解し続けアパートメントに自分を見つけ銀色の集合ポストの中には切り裂かれた親展と僕の涙を監視していても少しも不思議に思わない憧れの彼方に僕は自分で禁じたことさえ覚えていないしやめる気もない。
僕は罪悪感と興奮に再び目を覚ます。
(2012年 5月。やっと分かりやすくなってきた。切り裂かれた親展でおもわず笑うよね。)