【積丹】アスパラガスの収穫・選別・発送作業は朝から夕方までかかる
積丹のたかのふぁーむでWWOOFしています。
今まで僕はアスパラガスの収穫と選別をしましたが、発送の準備はしたことがありませんでした。選別はお昼頃に終わったはずなのに、夕方まで農家が慌てているのを見たことがあります。夕方に郵便局が集荷に来るのです。発送の準備にそんなに時間がかかるのでしょうか。
ということで先日、ついに発送準備に従事することができました。
選別を終えたアスパラガス。この日は24kgありました。これを小分けにして梱包・シール貼りをします。
個人宛に2kgか1kgを送りました。写真がそうですが、2kgって相当多いです。こんなに買ったのは誰でしょうか。すべて自家用なのでしょうか。おいしく無駄なく食べてくれれば嬉しい限りです。
測ったアスパラガスをビニール袋に入れて、箱に入るように均します。そして、この装置でテープをします。口を閉じたビニール袋のくびれを、装置の左側上のスリットから下の丸まで、装置の平べったい面に対して垂直に通します。伝わりましたか。文字だけで作業を伝えるのは難しいと思います。実物を使って説明すればなんてことないのに─ガッチャンコするだけですから。
このようなテープ、見覚えありますよね。よく見かけるのはプラスチックのテープですが、ここでは紙のテープを使っていました。テープでとめて、箱に入れました。まだ箱は閉じていません。
僕が小学生だった頃、茹でたトウキビの包装に赤いプラスチックテープが使われていました。開封するとき、一般の人はハサミを使って包装ごと切りますが、僕はそのテープを手で剥がそうとしました。数分戦って、剥がすことができました。高揚感がありました。当時、このテープを手で剥がせる人は世界に数えるほどしかいないと思っていたのです。狭い世界
最後に、仕上げの作業です。アスパラガスの包装に有機シールを貼ります。認証を受けている証です。で、新聞紙でつくった緩衝材、お手紙を箱に入れて、ガムテープで箱を閉じます。
箱にはシールを4種類貼ります。この面を上にシール、チルドシール、有機シール、宛名シールです。ペタペタ
これであとは郵便局員が来てくれるのを待つだけです。
朝アスパラガスを収穫して、午前中選別(午後までかかることも)、午後発送準備と、これで1日がほぼ終わります。これに加えて、この時期にするべき仕事がたくさんあります。農家はこのことを重々承知の上で、アスパラガスを計画に組み込んでいます。にしても、忙しそうです。
JAに出荷するなら、農家は収穫してコンテナに入れるだけで済みます、収穫も大変ですが。あとはJAが集荷して選別、発送します(僕の抱いてきたイメージですが、合っていますか)。JAの役割は、農家にとって欠かせないものになっています。ただ、少なくとも北海道のJAは大規模専門で、無農薬の枠とか無化肥の枠とかがありません。仮にJAに出荷しても、農芸化学に基づいた方法で栽培した野菜と同じ規格で扱われます。そうすると、そもそも出荷量が少ないのに、多くの野菜がハネになり得ます。
野菜を自分で販売すると仕事が増えます。イモやカボチャ、タマネギなど日持ちする野菜なら発送作業を冬に回すこともできます。でも、鮮度の落ちやすい野菜は収穫と同時に発送しなければなりません。その代表はABC、アスパラガス、ブロッコリー、コーンだそうです。
朝収穫したコーンは甘味が強いとか聞いたことがあると思いますが、作業の都合上朝収穫しているんでないんですかね。その日の内に発送したいから。イメージはよいですが、本当に甘いのかはわかりません。朝収穫コーンと夕方収穫コーンで、甘味のある成分に有意な差があろうとも、人間がその違いをわからないと意味がありませんよね。
個人にはふるさと納税の返礼品として販売しています。おためしあれ