【南勝線プロジェクト①】わたしゃその熱量にニヤニヤが止まりません
と、とあるオタク(本人曰く鉄オタではない)が言ったのが事のはじまり。
元々ないものがなくなった跡を作るってまあややこしいな。(でも嫌いじゃない、ニヤリ)
折しも、「姫新線の駅舎利用×森の芸術祭応援事業」のお題で何らかの企画をひねり出さないといけない時期だったまにわばうむ運営チーム。
真庭市内の駅を最西の富原駅から最東の美作追分駅まで1駅ずつ回って、あーでもないこーでもないとアイディアをこねくりまわしていた。
しかし、いまいちしっくりこない。
なんというかパズルの最後のピースが一応はまったけど、なんとなく「今うっすらギッっていわんかった?」と思ってもう一回はめなおしてみたくなるような。
でもなー。そろそろ何か決めないと準備が間に合わなくなるよなー。
だけど納得できないものを実行するのも違うよなー。
これというアイディアが出ないまま時だけが流れていくこと数日。
冒頭のセリフに出会ったのです。
南勝線のあらましや関連する人との出会いを熱っぽく語ってくれた。
自費ででもやろうかなと思っていたという「面白そうだったらやってみる」姿勢をみた。
個人では難しいと思っていたけど、もし予算や後ろ盾があるならやってみたいアイディアがいくらでもあふれてくる。
その熱量にニヤニヤが止まりません。いただきます、ごちそうさま。
速攻で企画書をまとめてもらって、主催である真庭市の担当者さんをはじめ、関係各所の方からも好感触をいただき、準備がスタートしたのは夏が始まった頃だった。
企画の内容はこう。
昭和49年3月に建設起工式が行われるも、その後計画が中止になり作られることのなかった幻の路線「南勝線(なんしょうせん)」を現代によみがえらせよう。
当時もし作られたとしたら線路はどこを通っただろうか。
どんなレールや汽車がそこに導入されただろうか。
駅弁にはどんなものが入っただろうか。
残された資料や当時を知る方からのお話を参考に、架空鉄の人たちの知識を持ち寄ってワイワイ妄想を膨らませる時間はさぞ楽しいだろう。
細かい企画内容はプロジェクト紹介の記事をぜひ参照してクダサイ。
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ムーブメントの起こりはいつだって超個人的な誰かの心の火だ(オタクはそれを萌えと呼んだりする)。
熱のある所に人は集まる。
誰かの強烈な熱はよそに伝播する。
熱は高ければ高いほど、広く深く伝わる。
いつしか、超個人的だったはずの熱は、みんな(公共)の熱になっていく、説。
その実証がこの企画であると推しています。
企画が終わるころには冬の始まりがそこまで来ています。
早いうちに熱にあたりに来てください。
MANIWA BAUMの3人目、疎外感の安全網・池田きょでした。