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フォロースルーは大事

昨日はアカデミーでした。
今週末にヒーローズカップ関西大会が開催され、出場予定の選手はモチベーションが上がっておりますが、チーム活動ではないアカデミーでは自然体でいつも通り練習しました。
大舞台、レベルが上がれば上がるほど、最後は身体に染み付いた基本動作の差が出るからです。

アカデミーではコーチの判断でスキル別にトレーニングを分けて行っております。水泳のクラス分けのようなイメージでしょうか。

今回は6年生でベーシックな練習をしているクラスの練習模様を少し紹介したいと思います。
このクラスで練習している子どもたちの環境はバラバラで、チームに入ってからずっとBチームの子もいれば、所属チームでは主力選手として頑張っている子などさまざまです。
共通して言えることは「伸びしろ無限大∞」ということです。

では、彼らがベーシックな練習をなぜしているのかについてですが、簡単に分析すると、次の要因が挙げられます。

◆幼児など早い時期からプレーしているが、上達を妨げる悪癖がついている
◆人数の多いチームに所属しており、基本動作を丁寧に教えてもらえていない(または教えてもらったことを、誤って理解してしまっている)
◆集中力など、取り組む面で少し難がある

というわけで、昨日の練習では「基本動作の徹底」をテーマとし、パスにおけるフォロースルーに焦点を当てて練習を行いました。

世界最高峰のスクラム・ハーフであるアーロン・スミス選手のパス動画です。ポイントの1つに挙げているのが「フォロースルー」

理屈としてはシンプルで「投げる方向に対して、フォロースルーしていれば、パスが反れる可能性が低くなる」ということです。
小学生のパス練習を見ていると、投げ終わるとすぐに腕をしまってしまいます。早く投げないといけないという意識がそうさせてしまうのでしょうか?
綺麗なフォロースルーをしている選手はパスの際に腕、手だけではなく、肘、手首もしっかり使えてボールに力が伝わっています。

練習風景を少しご紹介します。
興国高校ラグビー部のコーチで、元NTTドコモレッドハリケーンズの村田先生が指導をしてくださいました。

従来の「中抜きパス」のアレンジ版で、パスはショートでポップで受けて、相手にしっかり投げるレンジでのパス。フォロースルーを意識して強く投げてくれています。
こういった練習を繰り返しながら、自分の身体に染み込ませていく子どもがどんどん上達していきますが、このクラスの課題は「忘れてしまう」ということにあります。
指導側の視点としては、相手は小学生なので、これも想定内として、出来る限り反復して練習する(長い時間をかけずに短い時間で)ことで、身体で覚えていってほしいなと思います。