【自分は何者なのか】精神病と発達障害のはなし
ののむらまにぬが26年間生きてきて今強く感じている「自分は何者なのか」という気持ちをタイトルにして、発症から現在に至るまで体験したこと、感じたことを書きます。文章を考えるのは苦手なので間違った言葉使いがあっても軽く流してください。
ストレスで過食症になる
私は北海道の東にある小さな町で生まれ育ちました。小学生の頃は教師や先輩からいじめられたこともありました。中学生の頃はグループに入れず常に孤立していて成績も悪かったんですが、それでも毎日休まず学校に通ってました。
高校卒業後、北海道札幌市で2年間専門学校に通い卒業後、とあるコールセンターのオペレーターとして勤めました。業務がうまくこなせない私は上司からパワーハラスメントを受け、ひどい言動で精神はボロボロになりました。当時私は同性の1人の友人とルームシェアをしていましたがうまくいかずストレスを感じていました。そんな私のストレス発散方法が食べること、過食行為でした。
過食していた当時の体重は大体55㎏前後で標準体型でした。そんな体で大量の炭水化物を摂取するわけですから食後は血糖値の急上昇→急降下で冷や汗、めまい、吐き気でダウンしてました。当然罪悪感を強く感じましたが嘔吐は一切しませんでした。
統合失調症と診断される
過食を繰り返し精神がズタボロになった頃、同じアパートで暮らしていた兄弟に精神病院に連れていかれました。数万円支払って検査や心理テストをした結果、「統合失調症」と医師に言われました。当時の私は聞いたことない病名だったのでよくわかりませんでした。統合失調症とは幻聴や幻覚、被害妄想が主な症状なのですが、私には幻聴や幻覚がありませんでした。今思うと被害妄想が強く妄想と現実の区別ができていなかったからそう診断されたのかと思います。
薬で治療を受けますがなかなか精神は安定せしませんでした。地下鉄に乗ったり人混みを歩くとき胸が苦しくなって過呼吸っぽくなるときもありました。過食の罪悪感でカッターで腕を切りつけることもありました。
実家に帰って元気になる
過食と被害妄想が続いて札幌での暮らしに限界を感じた私は生まれ育った故郷にある母の家に移り住むことになります。母の支えがあり精神は回復し過食も自傷行為もしなくなりました。元気になったのでアルバイトをやり始めて将来の為に少しずつお金を稼ぎました。
その後、引っ越しを繰り返しますがどこの病院に行っても「統合失調症」として診察を受け続けました。ですが私はモヤモヤしていました。自分は本当に統合失調症なのか?と。
もしかしたら発達障害かも
時を経て26歳になって色々なことがあって鹿児島県に引っ越してきた私は当然病院も変わります。そこの病院の先生は私の病状と診断名に疑問を持ちました。そしてこう言いました。
「君、もしかしたら発達障害かもよ」
発達障害を持ってる人は周りとのコミュニケーションがうまく取れないからいじめに遭ったりして精神的に病んだりするんだそうです。
「子供の頃いじめに遭ってたでしょ?」
「子供の頃なんか物集めるの好きだったでしょ?」
「匂いとか味に敏感でしょ?」
「人と目を合わせられないの?」
先生に色々聞かれ、私はうんうんと頷きました。
もともと発達障害のような特性を持っている可能性が高い、と先生は言いました。私はその答えを否定せず受け入れました。一番的を射た答えだったからです。
じゃあ、私は統合失調症ではなくて発達障害だったのか。
いや、発達障害持ちの統合失調症なのか?
そもそも検査していないから発達障害かどうかも分からないからグレーゾーン(発達障がい者と健全者の中間)かも?
それともただの健全なクズ人間?
自分が何者なのかハッキリわかりません。
まわりの人は自分は自分!それでいいじゃん!と言いますが、私としては白黒ハッキリさせたいです。今まで散々な目に遭ってきたのでその出来事を引き起こした原因が何かしらある気がします。もし原因が無かったら健全な人で済むかもしれませんが、こっちとしてはコミュニケーションがうまく取れない健全な社会不適合者、いわゆるクズ人間になってしまいます。これを考え始めるとだんだん病んでくるのでほどほどにしておきますが、原因がハッキリ分かれば、今後どういう対策をすればうまく生きていけるのか把握できると思います。
これからどう生きていくか
まわりに「自分はこういう人間だ」と教えるためではなく、ただ「自分はどういう特徴を持っているのか」を理解するために発達障害の検査を受けたいです。でも検査を受けるには20,000円~40,000円はかかるそうです。金銭的余裕が無い今は検査を受けることよりも周りの人たちを頼りながら生きていくことを頑張っています。
現在グループホームで1人暮らし、職場はB型の作業所を利用しています。収入源は作業所と障害年金と個人でのイラストコミッションです。
時々体調を崩したり精神が不安定になることもありますが、周りの人たちはそれをちゃんと理解してくれています。以前と比べてだいぶ無理のない生活スタイルになりました。障がいがあってもなくても周りの人を頼ることは大事です。なんでもかんでも1人でやり切ろうとせず、福祉サービスを利用しながらうまく生きていこうと思います。
私と似たような特徴を持った人は少なからずいると思います。もしかして今この記事を見ているあなたもそうでしょうか?
もしそうでしたら、私の体験をこれからの人生のヒントにしてほしいと思いますし、悩みを共感してくれる大切な仲間として共存していきたいです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。