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東京へ、行くことになった。
少し揺れただけで零れ落ちそうな感情を携えて、この1ヶ月間を過ごしてきた。
東京に行くことになった。
1人でいる時は勝手に涙が出てくる。それは寂しさだとか怒りだとか、ハッキリとした感情によるものではなかった。体の底が静かに泣いている。そんな感じだった。
今までも、卒業だとか別れだとか、そんなものは沢山経験してきたけどそれらとは違う。
これまでは振り返る気もなかったのに、今回ばっかりはこんなに惜しいなんて。
これまでは勝手に与えられる場所で与えられることをしていただけだった。学生を終えてからは、自分の行きたい場所で、自分の居場所を作ってきたように思う。
やっと周りに人がいる状況になっていま、またこの街を離れなきゃいけない。
家族を手放すような気持ちです。
ずっと居場所が欲しいと思ってた。居場所がない気がしてたから。だけどそうじゃないって気付かせてくれて今、また手放さなきゃいけない。
あまりにも当たり前に起きること、だけど私にとっては結構残酷なことだ。
見送られるたびに泣きそうだった。
だってもう、ちゃんとしっかり、ここを家として帰ってくる気はしないから。「家」を無くす感覚がハッキリある。もう同じ感覚で戻ってくることはない、そう確信できる。
何十回も往復した新幹線、今日からは帰る場所が変わる。
会社で働いているわけでもないから、また「明日」を「今日」を、作り続けていかなきゃいけない。これまでもそうだったけど、これまでとはルールが違う。
今日をやって、明日を作っていくことのしんどさが、この拙い頭で想像できる限りでもこたえてくる。
東京は、時が早い。
シンプルだけど毎日を大切に、まずは見えるものや環境から良いものに整えていこうと思う。
魂をついていかせるのはそれからでいいかな。
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写真で呼吸する記憶。
日々撮った写真の記録。考えたことの記録。
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