それでも生き延びた私から。「春葬」発売にむけて。
10代の頃に撮った写真を、10年経った今、やっとやっとまとめることができました。
写真を始めて15年ほどになり、いまはそれで生活しています。
写真を撮り始めた頃、あまりに死が近く、心の膿を出すように写真を撮っていました。死の近さのあまり、生命活動のために写真を撮っていたのが私のルーツです。
これらの写真をまた見つめ直してまとめること、これらを世に出すと腹を括るまで10年かかりました。
ようやくまとめることができました。
当時から比べると今の私は元気だし、もう他人だと思えるくらいまで遠くにきたけど、10年経った今でも当時の写真を見返すのは負荷が大きく、親友の猛さんに編集を任せました。
彼に任せたのは、私自身の気持ちの負荷のこともあるけど、それ以上にこの写真集が遠くまでたくさんの人に届いて欲しいと思ったからです。
彼ならたくさんの人や場所に届く編集をしてくれると思ったし、形になった今それが叶った気持ちです。たくさんの人に届きますように。
かつてほんとに死にそうな私で、死の方が近い私でしたが、今は生きててよかったとほんとに思います。
こんなふうに自分の心をそのままに写したものを編集してくれる友達にも恵まれて、嬉しいです。生きてきたからこそ届けられるものです。
私がもし本当に死んでしまっていたら、当時撮ったこれらの写真がこのように発表されることもなかった。
そして今、やっと、過去が他人になって発表することができます。
死があまりに近かった。
それでも魂に従わず踏ん張って生きてきてよかった。生きることに縋り付いてよかった。
この写真集が発表できることも、生きててよかったと思える一つの理由です。
一生かけて人の手に渡るよう努める気持ちです。
自分自身が10代の時この本に出会っていたら何か救われたと思います。
なので、10代の人にはギリギリの価格で販売します。どうか10代の死にたいあなたに、届くべき人に届きますように。私自身の全てをかけた大きな祈りと共に行動を起こしていきます。
十代用の写真集販売ページ
https://manimanium.theshop.jp/items/94227319
一般販売ページ
猛さんからの発売に向けての文章はこちらから
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写真で呼吸する記憶。
日々撮った写真の記録。考えたことの記録。
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