魂が一つに戻る時
最近自分に起きた変化の話をします。
死という存在は、私にとっていつもすぐそばにある影のようなものだった。
その影が、""誰かに愛されなければ生きていけない""という擦り切れるような思いを呼び起こさせるような日々を与えてくる。そんな毎日だった。
幼い頃から、夜が訪れるたびに私は無意識に人の温もりを求め、誰かに抱きしめてもらう光景を頭に描きながらようやく眠りに落ちることができる。それは、私にとって安らぎを得るための唯一の方法だったから。
でも、今月に入ってからその幻想が少しずつ薄れて、姿を眩ませた。
心の中に住んでいた小さな少女が、知らぬ間に昇華されていったんだろうな。
いつの間にか、私は自分一人で穏やかな眠りに入れるようになった。
これまで、他人に愛されているという強力な自己暗示をかけなければ、私は自分の存在を保てないと思い込んでた。
だけど、今は違う。
私は他人の愛にすがることなく、自分自身を抱きしめることで安心感を得られるようになった。なんて素晴らしいことだろう。
焦がれるような寂しさが、ようやく心の奥底から消えていったのだと思います。
まるで、分裂していた魂が一つに戻り、失われた部分が再び一体となったかのように。
かつてから、バラバラになった心はもう二度と元に戻ることはない、不可逆なものだと信じてきました。
どんなに願っても、過去の痛みや孤独は再び一つに繋がることはないのだと。
だけどいま、ここまできて、ようやく自分がたった一つの私としてここにいるよ。
心の中で断片となって漂っていた破片が、一つの流れの中にもどってきて、安定して私の中に流れている。
ここから先は
写真で呼吸する記憶。
日々撮った写真の記録。考えたことの記録。
サポートしていただいた売り上げは、今後の活動費用に充てさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。