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暮らしの根
今日は昨日の記事でもちょこっと触れた、天満宮の総本社こと北野天満宮へ。多くの観光客や修学旅行生で、平日なぞお構いなしに賑わいをみせる。目前に控える「終い天神」をはじめとした数々の年中行事は、このまちの歳月にリズムを刻みこんでゆく。
摂社、末社や中門、楼門もさることながら、やはりいつも目を惹かれるのは本殿。日本最古の権現造とのことで国宝にも指定されている。
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桃山時代、豊臣秀吉が開いた北野大茶湯の舞台になっただけあり、本殿は横から見てもこの絢爛さ。梅が咲き誇る時期にはどんな表情を見せてくれるのだろうか。来年は是非とも足を運びたい。
そう、『日本の歴史的―』を読み終わりました。これが読みたかったんだという6章〈点から面へ(古都・町並み・都市)〉も想像通りの内容で満足。「各政策、取り組み等に関する評価は、現時点においての判断のみしかできかねる」という論調が終始一貫されており、熱量に欠けたというのもまた事実ではあるが。
何はともあれ京都や丹波篠山、飛騨高山、石見銀山大森等々。私自身も実際に訪れて、自然・文化・生活が折衷された景観の味わい深さを肌で感じた経験がある場所も多く取り上げられており、大変楽しく読むことができました。
というわけで今年足を運んだ場所の中で、上に挙げられなかった地域も含め、個人的に好きだった場所を写真で簡単に。
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これらの他に伝統的且つ文化的な町並みとしては兵庫県城崎や愛媛県道後、そして和歌山県高野山などが挙げられる。
しかしながらそこに人々の「暮らし」が根付いていると感じるか否か。私の極めて個人的な琴線はこの点にある。
同じ温泉街として奈良の洞川温泉郷が、城崎や道後に比べると心に残る景観だったのもそのためであろう。
写真でも取り上げた島根県大森町には〈群言堂〉という全国的なライフスタイル・ブランドの本拠地がある。彼らが提案するのが「根のある暮らし」である。
骨太の根があるからこそ、外部からもその地に根付いた「暮らし」がみえるのだろうか。またその「根」はどこに現れているのだろうか。
人と、伝統、文化と自然。これからは「建造物」にも焦点を当てて、津々浦々のまちを経験していきたい。
次に読む本はこちら。1章にて馴染み深い白峯神宮と上賀茂神社が主題として取り上げられていた。御祭神関連の話には興味もあるのでスイスイ読めそうです。