マニラ太郎|フィリピン現地採用・経済情報

マニラでアナリスト(現地採用)として働くアラサー。日本では元銀行員(マーケット部門)。…

マニラ太郎|フィリピン現地採用・経済情報

マニラでアナリスト(現地採用)として働くアラサー。日本では元銀行員(マーケット部門)。フィリピン3年目、転職2回。現地採用の実態やフィリピン株市場について投稿します。アイコンはフィリピン国立博物館で見つけた何か。X:https://x.com/manilataro1861

最近の記事

フィリピンの家探し方法と注意点

フィリピンで現地採用として働いているマニラ太郎です。現地での家の探し方について書いたブログ記事などはもう溢れているかもしれませんが、最新の相場感なども盛り込んでここで説明したいと思います。 最大の注意点:家賃は更新時に上がる  家探しの方法などの前に最大の注意点を書いておきます。それは家賃は更新時に大家から値上げを求められるのが普通だということです。長く住むと値段が上がる不思議な慣習が出来ております。おそらく不動産価格の上昇率が減価償却率を上回るのが普通だからこうなったの

    • いい歳してバックパッカーなぞやってるのはイタいのか

      「海外一人旅なんてやっても自分などは見つからない」とか、「いい歳してバックパッカーなんかやってるのは落ちこぼれ」だとか言う意見をよく見かける。おおむね正しいと思う。  学生時代にバックパッカーとしてあちこち旅していたとき、同じことをしている年齢が一回り上の人たちによく出会った。  私は「やはりなんとなくみっともないし、バックパッカーなんかできるのも若いうちだけかな」なんて思って、学生のうちにできるだけの旅行をしようと考えたのだった。  しかし今、会社員として、あの時いい歳

      • フィリピン株市場5月まとめ~通貨・株ダブル安~

        (金融機関に勤務する筆者がフィリピンの経済情報をまとめています。ツイッター(@manilataro1861)も始めましたのでフォローお願いします。)  5月31日のドル=フィリピンペソ相場は、1ドル=58.51ペソと、ペソが対ドルで4月30日の終値と比べ1.3%下落しました。  フィリピン証券取引所(PSE)に上場する株式を見ると、5月31日のPSEiは4月30日の終値から5.0%(335.54ポイント)下落し、6433.10ポイントとなりました。   PSE上場の全株式は

        • フィリピン現地採用3年目の給料公開

          どうもマニラ太郎です。現地採用の方は給料や生活費を公開している方も多いので、筆者もやります。 私は新卒は日本で就職し、2社目からマニラに来ました。現在フィリピン3年目、こちらで2回転職し3社目(日本含むと4社目)です。アラサーです。職種はリサーチャーで、現地採用としては少しめずらしいと思います。 では早速給料を公開します。 ※注意点 ・あくまで月の出費としての1例で実際はばらつきがあります。暑い5月辺りの時期は電気代が高くなったり。筆者の金遣いが単純に荒かったり。 ・収入

          怪しい女二人にサムギョプサル奢った話(マニラ裏話1)

          (今回からマニラで生活していて、ちょっと人前ではできない話や、物騒なニュースなどを「マニラ裏話」としてお届けしようと思います。品のない表現等が出てきますので苦手な方はご注意ください)  台風がフィリピンを通り抜けようとしている日曜。マニラも一日雨で、部屋で女を漁っていたところ、やけに軽い女をひっかけて、うさん臭さに逆に興味を持ってのこのこと会いに行くことにしたのだった。    ところで、この文章は約6000ペソ、円にして16000円の犠牲により書かれたものなのだが、むろんこ

          怪しい女二人にサムギョプサル奢った話(マニラ裏話1)

          フィリピン現地採用の光と闇④(スキルアップなど)

          ①~③までは暗黒面を書いたが、今回は良い面を書く。 経験を積める 現地採用の良い点は、やはり日本で働いていたらできない貴重な経験を積める場合も多いということだろう。 日系企業に現地採用として就職すると、駐在員よりは当然格下とはいえ、フィリピン人社員の上に立って働くことになる。いきなり数人のマネジメントを担当することもあり得るだろう。若いうちにそういった経験を積めれば、帰国して転職する際などに役立つ。海外勤務の経験自体も転職市場ではプラスに働くことが多いと思う。 また日

          フィリピン現地採用の光と闇④(スキルアップなど)

          フィリピン現地採用の光と闇③(年金、社保関連)

          ②までフィリピン現地採用の闇の面について書いてきた。今回③で闇について書くのは最後にする。 現地採用を勧める人の論調は大体、①待遇が改善して手取り20万円以上貰えるようになった②フィリピンの物価は日本より安い、と言った感じだ。 人材会社が海外就職を勧める文句もこのような感じだが、非常に大事なことに言及されていないことに気が付く。 それは社会保障についてである。現地採用の場合、民間保険と わずかな退職金、現地の年金くらいしか会社から与えられない。 だから日本で普通に働いた

          フィリピン現地採用の光と闇③(年金、社保関連)

          フィリピン現地採用の光と闇②(生存戦略)

          前回の話をまとめると、1、現地採用についてはいろいろな境遇の人がいろいろな感想を言っており鵜呑みにしない2,製造業は給料安いから避けるべし、となる。 では商社や広告代理店を狙えばいいかというとそう単純ではない。 (念のため付言すると、この話はフィリピンのみならず東南アジア、欧米でも特に日系企業で働く限りは変わらないと思われる。) というのも、商社や代理店など日本で有名、好待遇な企業でも現地法人となるとやはり薄給だから。例えば博報堂とか三井物産のような企業の求人票を見たが、

          フィリピン現地採用の光と闇②(生存戦略)

          フィリピン現地採用の光と闇①(待遇はマシになったか)

          「光と闇」といったものの光3、闇7くらいの割合である。 円安で日本の斜陽ぶりに拍車がかかって、東南アジアのみならず外国で働こうと考える人も増えたようだ。「東南アジアで働き始めて生活の質が上がった」という声もネット上でよく見る。しかし実際はどうなのか、東南アジアで現地採用として見てきた実態をここにさらします。 (筆者の身分を簡単に書くと、30手前、現在はフィリピン現地採用としてリサーチャー) 結論から言えば、海外で現地採用として働くのが良いか悪いかはその人の出自と目的次第だ

          フィリピン現地採用の光と闇①(待遇はマシになったか)