なくなったら困るもの
2月も半ばにさしかかろうとしています。
最近は春みたいな日差しと
春に近づく風の香りと
真っ青な空にかかる飛行機雲に見とれている毎日です。
この季節の境目が私はとっても好きです。
何かが始まるのは気持ちがいいものです。
昨日1冊読み終わりまして。
松浦弥太郎さんの「なくなったら困る100の幸せ」
私にとってなくなったら困るもの
それは、愛するひと、家族、珈琲、本、もこもこの毛布、水、手帳時間、一人の時間
あげればきりがない。
なくなったら困るなと考える時間がとても尊いと思った
普段当たり前にあるものも、なくなってしまったらと考えると
大切さを再確認できる。
そんな大切なものについて考えた本
今日読んだのは、アーノルド・ローベル作
がまくんとかえるくんシリーズ
・ふたりはともだち
・ふたりはいっしょ
・ふたりはきょうも
「ふたりはともだち」に収録されている「おてがみ」は小学校1年生の国語の教科書にも掲載されている有名なお話
このがまくんがどうしようもなく怠惰で、グータラで、自分勝手で、おこりんぼう
そんなどうしようもないがまくんと親友でい続けるかえるくん
ジャイアンみたいなのに、そんながまくんのためにと考えてたくさんのことをしてあげるかえるくん
とっても健気
だけどかえるくんは言うのです。
「ぼくはうれしいんだよ。とてもうれしいんだ。けさ目を覚ますとお日様がてっていて、いい気持ちだった。自分が一匹のかえるだということがいい気持ちだった。そしてきみというともだちがいてね、それをおもって、いい気持ちだった。それで、ひとりきりになりたかったんだよ。なんでなにもかもみんなこんなにすばらしいのか。そのことを考えてみたかったんだよ。
「いまはきみがいてくれてうれしいよ。さあ、ごはんをたべよう。」
これが愛の形なのではないかとおもった
どうしようもないがまくんだけど、かえるくんがひとりになりたいというと、自分のこれまでの行いを反省して、サンドイッチと紅茶を淹れて
かえるくんを迎えに行く
やっぱりぼくはいない方がいいのかもと思う
でも、かえるくんはそんながまくんの不安をも通り越して、
がまくんをおもっている。
愛とは、理由なく相手をただ大切だと思い、相手のために何かしてあげたいと思うことなのではないかと。
どこがいいとか、どこが嫌いとか、相手がどんなことをしてくれるとか、そういう目に見えることではなくって
目に見えないけど
そこにあるもの
ないと困るもの
それが愛なのではないかとおもった。
愛をちゃんと育てていけるひとでありたいです