2024年3月に読んだ漫画の簡易的感想
【はじめに】
「漫画オタクになろう」と思ったので、今月読んだ漫画の感想を残したいと思います。点数も付けます。ゲーム程の情熱は無いので、短いです。
・マッシュ 〜時代より熱く〜
【点数】50点
【感想】
Dr.コトー診療所の人が描いた絵描きの漫画。主人公がかなり才能に溢れているのだが、最初から最後まで寄り添う理解者がヒロインしかいないから可哀想に思う。
展開としては、マッシュが新しい場所に着く→虐められて挙句には勝負を挑まれる→めげずに頑張る→相手を打ち破って評価が一気に変わる→また別の場所に旅立つ・・・のくり返しで途中から飽きてしまった。認められてもすぐに旅立つからずっとマッシュが虐められているような感じで気分が滅入った。絵画で勝負!みたいな感じでずっとマッシュが勝つのだが、敵とマッシュの絵でどっちが上手いかが素人目線では分からない。敵も上手くね?ひたむきに頑張るマッシュのあらゆる視点で「芸術」を捉える姿勢には心打たれた。
・ゲレクシス
【点数】55点
稲中卓球部やヒメアノールの人が描いた短編。突然、気味の悪い化け物に変態した中年男性が過ごした奇妙な数日を描いた作品。展開が支離滅裂で悪夢のような作品であった。古谷実作品らしい言葉遊びやキャラクターの動きは愉快ではあったが、いかんせん全てが唐突過ぎた。説明不足、という一言で片付けられてもいいが、現実とは?妄想とは?人生とは?みたいなのもこのキモいおっさん達に問われたと感じる瞬間もあって「何でこんな漫画で自分の人生について考えなあかんねん!」と不快に感じる作品。
・オトメの帝国
【点数】30点
1巻を読んでリタイアしてしまったが、オムニバス形式の短編が連続しているだけなので、最後まで読んでも評価は変わらないだろう。表紙に「今1番リアルな女子高生・百合コメディ」と書いてあるが、これは作者の妄想ではないのか?こんな女の子同士でおっぱい触りあったりパンツがどーのこーの騒いでるのか?ただただ気色悪いという感想しか思いつかなかった。もっとプラトニックな恋愛関係な話もあるのかと思ってパラパラとめくったが、どこにも無い。気持ち悪い。これは無い。
・オナニーマスター黒沢
【点数】70点
オナニーが好きな厨二病全開の男子中学生がオナニーをしてクラスの奴らに鉄槌を下す、という内容。明らかにデスノをパロっていてサスペンス調のギャグは面白いような薄ら寒いような。こんな設定でどうやって面白くするんだろう、と考えながら読んでいたら途中からラノベとかにありがちな冴えないヤレヤレ系主人公が美少女に好意を持たれる、という展開が来て、一気に冷めてしまった。・・・と思ったら、主人公が自分の行為を自白したのは予想外でその辺から一気に面白くなった。主人公は最初と比べて確かに成長していてどこか逞しい人間になっていて感動した。いい意味で裏切られた。最後に須川とくっつくのは納得いかんが。
・変態相談室
【点数】35点
精神分析医が様々な性癖、悩みを持つ患者に対してカウンセリングをする内容。目を引くタイトルやセンシティブで大層なテーマを扱っているにも関わらず、面白い漫画として全く調理しきれてない。笑ゥせぇるすまんをバカが真似したような内容であった。それぞれの性癖についても理解が足りてないようなキャラの行動が目立つ。キャラの造形も女の子はまだマシだが、男は2パターンぐらいしかなくて「このキャラ何体いるんだ…」と思ってしまうほど。あと、"恋愛"と"性癖"って混同しないと思う。
・魔法騎士レイアース
【点数】70点
CLAMPが生み出したファンタジー作品。女子中学生がRPGのような世界で「魔法騎士」として世界を救う、みたいな内容。アニメを過去に見ていて内容も知っていた上で読んだが、面白かった。特に戦うシーンはアニメも良かったが、漫画でも状況がすぐに分かって臨場感があった。今となっては陳腐な設定でありきたりな漫画かもしれないが、主人公達の仲間を庇ってまでも思いやる気持ちは熱くなるし、セフィーロの世界観は練られていて楽しい。全3巻なのでもう少し伸ばせるだろ、とも思ったがレイアース2に続くので期待しておく。ラストの展開も久しぶりに見たけど、やっぱり重いね。レイアース2でエメロード姫が幸せになるとは思えないし。