見出し画像

33歳の迷い⑦

転職活動をやめることにした。ただ転職エージェントへ何と報告しようかとまたもや思い悩む。あったこともない、ただ求人を紹介してくるエージェント。何も気にすることはないのに、変なプライドが邪魔をする。この人結局どこにも内定もらえなかったのに何言っているの?って思われるかも。そう思うとすぐにサイトに行って手続きするのが嫌になってきた。とりあえずそのままにしておこう。もう少し副業が実際に軌道に乗れたら退会手続きをしようと決めた。

次に現職との向き合い方を見直した。もともとそこまで、やる気満々かといえばそうではなかったが、組織にとってどう自分が動いたらよいか効率的かなどを考えながらふるまってきた。ときには、それは自分でやろうよと思うことに関しても、頼み込まれたりしたら応じてきた。もちろんそれは間接的な仕事なので評価には値しないので若干理不尽に感じることもあった。

よし、自分が耐えられないほどになる”いい人”を演じるのはもうやめよう。なんとなく周りに合わせて残業することも辞めよう。パフォーマンスは変えずに何とか就業時間に終わらせることを意識すれば、自分にとっても会社にとってもそれはそれでよいはずだ。効率を重視した働き方をもっと意識しよう。それともう一つは、相手に期待しないこと。組織にひとり困った年上後輩のおじさんがいるのだが、今期はなんとかその人が仕事をこなせるようにと指導してきた。しかし30年以上の年月が積み上げてきた?正確には放置されてきた?のかわからないが、仕事に対する姿勢が改善ができずにほとほと困り果てていた。相手を変えようなんて無理とはまさにこのこと。手を変え品を変えこちらが対応方法を変えるしかない。そして、上司から指示されているおじさんへの業務共有の内容を変えるしかない。こちらが考えられるだけの方法をやり、その結果をきちんと上司に報告する。それでもだめならもうしょうがない。そういうもんだと割り切ってしまおうと決めた。

副業について。キャリアコンサルタントとの打ち合わせを重ね何とか形ができた。あとは出発するのみ。とりあえず出発してみる。その後の反応をみて都度修正していこう。

びびりの私は、いろいろなフリーランスで活躍されている方の、食べていけるまでの道のりの情報を片っ端から見てしまうことがある。ただ一つ気づいたことは、継続ということだった。初めからすぐにうまく人もいるかもしれないが、みな試行錯誤しながら走っている。迷いながらも、転びながらも走っている。休憩しても、ゆっくりでも走っているのだ。私はスタート地点に立つまでですら、周りの沿道の人を見ては迷い、ほかのレースのほうがよいのではと迷った。そして、背中をおされてやっとこさ出発した。迷ってもよい。けれども自分自身に見切りをつけること、自分の可能性にふたをしてしまうことはやめようと決めた。

いいなと思ったら応援しよう!