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33歳の迷い⑤

自分の強み、弱み、転職理由、これから新しい会社でどうしていきたいのかなどなどいわゆる面接対策なるものをまずは、キャリアアドバイザーとともにすすめ、戦場に向かう準備はできた。書類選考、面接、2次面接、最終などひととおり本格的な転職活動も進んでいった。

ここからは、半分ぐちのようになってしまうのだが、企業によって本当に考え方が様々であると感じたことがある。

まず多かったのは面接で何が本当は聞きたいのだ?という質問だ。

あなたの両親とあなたはどんなところが似ていると思いますか?またどんなところはちがうなあと思いますか?

…きちんと自己分析できているかを聞きたいのか?それとも家族関係を聞きたいのか?でもそれって仕事に関係あるのか?

あなたの先輩からあなただけが無視されているとしたら、どうしますか?

ストレス耐性?コミュニケーション力?この質問はとりいそぎ、その先輩に直接、自分のどんな点がご迷惑をおかけしているのか教えていただけますか?と聞きますと答えた。すると”それでも無視されたらどうしますか”と聞かれ、”その先輩お気に入りの同期に頼んで、私のどこが気に入らないのか聞いてもらいます。”と答えた。

ただ、ふと思ったのが、この先輩と私ってそもそも仲良くしなきゃいけない間柄なのか?仕事上付き合いが必要であれば、ある程度こちら側から歩み寄る必要があるが、そうでない場合は別に無理する必要あるのかとも思った。

この質問は本当に腑に落ちなかったので、キャリアアドバイザーに相談すると、こんな答えだった。

”ストレス耐性や対人スキルを見たいのかもしれませんが、もっと直接的な質問をすればよいのにそうしてこない会社なんですね。もしかしたら、入ってからもいろいろ面倒な会社かもしれないから願い下げでよいと思います!”

と励まされた。もっとも私も直球で聞いてこいやと内心思っていたところだった。

あとは最終に筆記試験を実施され、経理のポジションではないのだが、完全に簿記の知識が必要な問題ばかりで全く分からず見事に落ちたところもあった。ここはそれまでの面接で仕事の内容に関心があったので、また面接も手ごたえがあったので、結構落ち込んだ。

また、テレワークを実施していないIT関連会社の面接では、なぜ出社を義務付けているのかと聞いたら、面接官が平然と、社長が社員が家だとさぼると思っているからだと答えた。この答えにはさすがに、苦笑いしてしまった。

結局そんなこんなで、転職先が決まらず、また決めかねてもいた。私の実力不足といえばそうなのかもしれないが、転職活動をすればするほど企業に再び属することへの葛藤が膨らんでもきたのも事実である。


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