33歳の迷い④
24歳の私。フリーランスがいい。会社の上司の機嫌をとるのなんてまっぴら。よくわからない目標設定をされて、全然論理的に筋が通っていないことを指摘すれば、厄介者扱いされるなんて不条理。自分の信念を曲げてまで組織に固執する必要ある? そもそもこの仕事楽しい?誇れる?子供がいようがいまいが、自分の誇れることがあれば幸せじゃない?
33歳の私。いやごもっともなんだけど。毎月決まった給料はもらえるし、やりがいはあまりないけど、社内でそれなりにうまく立ち回れるし、協力してくれる仲間もいるしなあ。それにフリーランスでどうやって食っていけるのか。特別なスキルもないし。
なんてことをぐるぐるぐるぐる頭の中で考えていた。なにより自分に自信がない。これというスキルがないのにどうやってフリーになれるのか?というところでひっかかった。
ただ、いずれはやはり組織という形ではなく、自分自身で何かをしたい。このことだけは明確に目標として定まった。ただどういう形でそれを実現させればよいのかわからない。そんなことをキャリアアドバイザーにぶつけてみた。
”そしたら、今の会社ではないところで、独立するためのスキルを磨いていくのはどうでしょう?それと同時に今自分が関心があることを深堀していくために副業の準備をしていくというのもありだと思いますよ。”
転職と副業の同時進行!!いやはや私では到底考えられなかった選択だ。できるのかそんなこと??いやできるできないではない。やるのだ。自分の人生なのだから、自分が自分に見切りをつけては何も始まらない。
”転職に必要なケアはもちろん、副業の始め方のフォローもお手伝いできます。私を使ってみませんか?”
かくして、絶対中立というキャリアアドバイザーにお世話になることを決め、スキル獲得のための転職活動と副業の同時進行にチャレンジすることとした。
新しいことを始めるわくわく感がわいてきた。それと同時に年賀状で送られてきた ”新しい家族が増えました”という友人からの報告に対しても、以前より、良い意味でひとごととしてとらえられる自分がいた。