33歳の迷い①
33歳といってももうすぐ34歳になるのだが。とりあえずまだ33歳なのでよしとする。33歳という日々という漫画を読んで、まさに自分の中の心を映し出しているように感じた。そう私も33歳、既婚、子なし。
結婚したのは31歳。自分の描いている未来では、今は子育て中のはずだった。32歳、結婚して1年たっても子供が授からないので、ひととおりの検査を受けて、夫も私も異常なし。健康とのこと。原因不明不妊というやつだ。5か月くらいタイミング療法で様子をみたけど、変わらずそのまま。鍼がいいと聞いたので、試してみたが特に変わらず、どんどん貯金だけが減っていくのと同時に心もすり減っていくようになった。
ある日の鍼治療の帰り友達からのLINEが来た。
”実は妊娠していて来月出産予定なの!落ち着いたらぜひ遊びに来て!”
”おめでとう!体に気を付けてね!落ち着いたら赤ちゃんに会えるの楽しみにしているよ!”
と返信したものの、なんとも言えない感情がこみあげてきて、自然と涙が出た。
まわりの人は努力しないで授かるのになんで私は努力しなきゃいけないのだろう?
人は人、自分は自分と頭ではわかっていても、不公平感がぬぐえない。妊娠は努力ではどうにもならないことだと思っていても、なんだか自分が人間として欠陥品のように思えて情けないし、なにより人をうらやましいと思う自分が醜くくて嫌だった。
が、ふと思った。
うらやましい それはどうして? 自分に問いかけてみた。
妊娠出産という体験したことのないことが体験できる。 夫と私の遺伝子の融合が見てみたい。 自分以外の生命に未来を託すことができる。
ちょっときれいごとだなとふと気づいた。あれ私そもそも、子供そんなにほしかったっけ??
ただ妊娠できないことにとらわれているのかもしれない。ただ周りと比べて、自分がまわりのペースから置いてけぼりになっていることにあせっているのかもしれない。
だって、体外受精へステップアップしたいかって聞かれて迷ってしまうのだもの。体外受精について否定的な考えは全くない。しかし、いざ自分がチャレンジしたいかと聞かれると返答に困ってしまう自分がいる。周りからみたら、つべこべ言わずやれ!という考えの方もいると思うがどうにも、”そこまでして自分は子供がほしいのか?”と自問自答してしまうのだ。
一度リセットしてみよう。
私が本当に自分の人生でほしいものは何なのか。望んでいる未来はどんな暮らしなのか。子供をもつということから離れて、自分の人生に向き合うことにした。