2021年国際女性デー|完璧より挑戦が大切
本日3月8日は、国際女性デー。これは国連が1975年に女性の権利向上の呼びかけで始まったもので、ここ数日は様々な関連記事やイベントが開催され、私もそのいくつかに参加しました。
女性がリーダーシップを発揮すると世界はどう良くなるのか?
下記Vogueの記事には、女性がリーダーシップを発揮することの重要性が書かれています。
新型コロナウイルスが世界を襲った2020年は(そして今も猛威は収まっていない)、その対応において強いリーダーシップを発揮した蔡英文(ツァイ・イングウェン)総統やニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相、アイスランドのメッテ・フレデリクセン首相、そしてフィンランドのサンナ・マリン首相など国家の首長だけでなく、医療やウイルス開発において多大な力を発揮した女性たちに光が当てられた1年だった。
一方で、UN Womenが発表している最新のレポートによると、女性が国家元首または政府首脳を務めている国は21カ国に留まり、日本を含む119カ国では、これまで一度も女性が国を率いたことがない。また、2020年時点で世界の大臣職に占める女性の割合は現在21%(2010年から5ポイント増加)、そして議会における女性の割合は25%(1995年の12%から約2倍に増加)と確かに進展が見られるものの、いずれも未だに男性が75%以上を占めることを考えれば、ジェンダー平等の実現には程遠い現状がある。事実、このペースでいけば国の立法機関における男女平等は2063年まで達成されず、また世界が真の男女平等を実現するにはあと130年もかかる計算だ。
去る3月5日、長谷川ミラがナビゲーターを務めるJ-Wave「Start Line」のVOGUE CHANGEとのコラボ企画にゲスト出演したジェンダーと国際協力の専門家、大崎麻子は、今年のテーマ設定の背景にある課題意識をこう説明した。
「今、国連に加盟している193カ国が『ジェンダー平等』と『女性のエンパワーメント』の推進に合意しており、ジェンダー平等の実現は国際社会共通の目標です。ところが今回の新型コロナウイルスのパンデミックによって、女性に対する暴力や女性の貧困など、これまで積み残されてきたさまざまな問題がさらに色濃く浮き彫りになりました。今後、さらに多くの女性が政治や経済などのさまざまな分野で指導者の地位に就き、意思決定に参加しなければ、コロナ後の社会をジェンダー平等に近づけることはできません。今回のテーマ設定には、こうした非常に強い問題意識があるのです」
(本文より抜粋)
文末には『女性を取り巻く深刻な問題を解決していくためにも、当事者である女性のリーダーが不可欠』とも書かれています。
本来ならば性別を意識せず「ジェンダーを問わずに最適な人がリーダーに就く」のが理想でしょうけれど、日本はあまりにも女性リーダーの数が少ないのが現状なので「意識して女性の参加率や女性リーダー数を増やす」という動きが必要なのでしょう。
世界の女性トップリーダーの対談から
また先ほどは、Clubhouseで下記2つの対談を拝聴。
左のお部屋は、堀江愛利さんを筆頭に世界的企業で活躍する女性たち。女性という立場で苦労を重ねてトップに登り詰めた方々で、印象深いお話を聞かせていただきました。
「ロールモデルにした女性は?」
という問いには「ご自身の母親」と答える方や、「Reverse Role Model=反面教師を逆メンターにしてきた」という方も。なるほど...。
完璧であるより挑戦が大事
そして一番心に残ったのが、「女性がワークライフバランスを考える時、とかく仕事・母親・妻、全てを完璧にこなそうとしがちだが、その必要は無い。」という話題。
Done is better than perfect.
「完璧でなくても、やってみる事の方がずっと大切なんだから」というQuoteを引用されていて、わぁ!と感動し、すぐにTweetでメモりました。本当に素敵な言葉で、全くその通りだと思います。
それを証明するかの様に、「今日は夕飯作る時間がなかったから宅配ピザにした」とか「うちはCOCO一番カレーだったわよ」とか、皆さん庶民的な一面も見せてくださって和みました(笑)
TVは民衆の鏡
一方、右側のルームは日本のテレビ業界の女性たち(お一人だけ男性も参加)。
とかく華やかさが強調されがちな「女子アナ」も、80年代の男女雇用機会均等法の施行直後は「これだから女性は...」と言われぬ様に必死で、その中で言葉を飲み込んできた場面も多かったと。
これ、実は一般企業でも多発してましたね...。同年代に会社員だった私も、声を上げられなかった自分を責め、恥じてきました。
そして、一番心に刺さったのが「TVは民衆を映す鏡である」という言葉。
あぁ...これは本当にそうだな、と。
TV局がジェンダー問題に関心を持たず、番組にもしてこなかったのは、視聴者の多くが同様に関心を持っていない、ということなんですね。
とかく報道しないTV局を責めがちですが、結局は当事者意識の欠如が招いたことでもあるなと。そして、時代と共にTV局も変わりつつある、という事も分かりました。
・・・
2つのルームに共通していたのが、愚痴・批判・中傷がまったく無かったこと。事実は客観的に話し、改善点を前向きに議論し、全員が未来に大きな希望を持っていたのが、非常に印象的でした。
国際女性デーの最後に清々しいお話が聴けて、今とても気分が良いです。
わたしも完璧を目指さず、挑戦し続けようと思います!
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