
車いすで行くイタリア帰省旅行記 イタリア後編
チャオ!まいーくです。
見ていただきありがとうございます。
先日、故障した車いすは無事に修理に出しました。
3週間ほどで修理が終わるそうです。
今は予備の車いすに乗って出かけています。
前々回の記事
イタリア前編(12/20~27)
の続き、
イタリア後編(12/28~1/3)
になります。
イタリア後半も毎朝の朝食は、
コーヒーとビスケットをたくさんいただきました。
どのビスケットもすごく美味しかったです。
妻がイタリアで、
私をいろんなところへ連れていきたいと
考えてくれていたみたいです。
「グラッツェ!アモーレ!!」



<12/28(土)> ペルジーネ・ヴァルスガーナへ
昨日は、近所の山の方にあるムーゼオに行きました。
今日はどこに行くんだろうと思っていると、
「今日はもっと北の山の方に行く」とのこと。
妻と両親と私4人で出かけました。
行先の地名を聞かされずに出発して、
到着後も全然地名を聞かずに過ごしましたが、
あそこは、
ペルジーネ・ヴァルスガーナ
という場所だったみたいです。
長い移動の車内で、
モルタデッラ(生ハム)やパニーノ
を食べながら。
到着すると山々がとても近く、
雪が積もっている場所も所々ありました。
お城があったり、湖や山があったり、
湖はレヴィ胡という名前らしいです。
私たちは主にクリスマスマーケットな出店が
集まる広場を見て回りました。
出店にはアクセサリー、パンやお菓子などの食べ物
その他たくさんのものを売っている出店が軒を連ねていました。
私たちはその中で、ここはリンゴが有名ということで、
ホットリンゴジュースそれと蜂蜜を購入しました。
写真撮るの忘れてしまいましたが、
ホットリンゴジュースとても美味しかったですし、
リンゴジュースって温めても美味しいんだ!と
日本だと温かいリンゴジュースは
なかなか見かけないような気がしますね。
蜂蜜は日本に持ち帰り、今も我が家で料理に使ったり、
食のお供に食べたり味わっています。
遊んで帰宅してから
夕食には「カチョエペペ」のパスタをいただきました。
チーズと黒胡椒のパスタですが、
名前聞いたときには食べたことがない気がしたんですが、
食べてみると、日本のどこかで食べたことがある親しみある味でした。
すごく美味しいパスタです!
日本ではカチョエペペと知らずに
そのパスタを食べていたのかもしれません。
名前は浸透していなくても、パスタそのものは
日本でも浸透しているんだと思います。















<12/29(日)> トレビーゾ市へ。
昨日は北の方へかなりの距離を車で移動しました。
その運転をお父さんがしてくれていて、
疲れたので今日はお父さんは自宅でお休み。
妻と母と私3人ででかけます。
昨日北に行ったから今日は南の方らしいです。
毎日いろんな場所へ連れて行ってもらって、
初めて見る場所や体験にドキドキワクワクしています。
トレビーゾ市へ。
妻が通っていた高校のある都市らしいです。
途中で、トレビーゾの駅を通り過ぎ、
市街地に車で到着して、駐車場に停めると、
まずは中心街の方に行きました。
トレビーゾは古き良き町並みで、落ち着いた雰囲気です。
まず教えてもらったのが
ベネツィアのあるこの地のシンボル
となっているのが「羽根の生えたライオン」だということ。
いろんな場所に銅像や意匠があります。
また、この街は川も特徴的で水車があったり、
魚の卸し売りマーケットがありました。
行った日が日曜日で休場でしたが。
街並みを見て歩き、
しばらくすると、カフェの前を通りました。
すると、お母さんがカフェのテーブルでたたずんでいる
1人の女性に声を掛けました。
知り合いかな?と思っていると、
話を聞くとどうやら学生時代の同級生で、
10代後半の時に同じバイト先で
一緒に働いていたこともある友人らしいです。
FacebookなどSNSで繋がってもいないので、
ずっと音信不通だったようで、
この日の再会はおよそ40年ぶりだとか。
奇跡みたいなすごい偶然!こんなこともあるんだとびっくりしました。
友人の女性は旦那さんと来ていたみたいで、
席が空いていたので、同じテーブルに
相席させてもらうことにしました。
お母さんは再会した友人と
楽しそうに長く話し込んでいました。
2時間くらい話していたかな。
さすが、おしゃべり大好きイタリア人!
その間、私と妻は母の友人の旦那さんと話していました。笑
イタリアは給料は安いけど、
スーパーとか物価が安いよねとか、
これからポルトガルに旅行に行くらしく、
老後は旅行をたくさんするのが楽しみだとか
そういう話でした。
他にもたくさん話したと思いますが、
私にはわからなかったのです。(ガクッ)
お母さんが友人と感動の40年ぶりの再会から
楽しく盛り上がって気が済むまで話した後、
広場を見たり、街並み散策したのち、
昼食を食べようとバルに入りました。
ここで食べた「モルタデッラとピスタッキオのピッツァ」が
イタリアで食べたピッツァの中で最高に美味しくて印象に残っています。
昼食を食べたバルにはナポリなど南イタリアのサッカーチームの
ユニフォームや写真、サインなどがずらり。
昼食のピッツァを堪能した後は、
また少し街を散策し、
たくさんあるお店の中では、
イタリアの漫画やイラストを販売しているお店もありました。
イタリアにも漫画文化はもちろんあるみたいです。
そうして、妻が通っていた高校までやってきました。
中を見学できるらしいので、見せてもらうことに。
中に入ってみると、そこは古代ローマ時代の教会でした。
めちゃくちゃ歴史的な建造物で、
「え?ホントにここが学校で勉強してたの?」
と驚嘆しました。
さすがイタリア。古き良き建造物がたくさん残っていて
かつ現代でも変わらずに使い続けている。
古代ローマ時代の教会は、
中に入るとたくさんの壁画や絵画が。
天井にまで描かれた精巧なアートの数々に圧倒されました。
ここの絵画もキリストや聖母マリアのものが多かったです。
教会だから当然なんですが。
広い教会を一通り見れるところを見て、
イタリアすごいなー!と感動して、
トレビーゾを後にしました。
帰宅すると、
お父さんが夕食を準備してくれていて、
また違うパスタをいただきました。
これもすごく美味しかったです。


























<12/30(月)> マルゲーラの親戚のおじさん宅で親族の集まり。
この日は、イタリアに着いた翌日に行った
マルゲーラにあるお父さんの一番上のお兄さんの家に
みんなで遊びに行くそうです。
親戚のおじさんに会いに行くってことですね。
父は三男で末っ子らしいです。
おじさん宅に行く前に妻が
「いつも両親はイタリアンばかり食べているから
変わったものを食べさせてあげたい」
ということで、
中国の火鍋屋に行きました。
イタリアにある中華。火鍋屋ですが、
ベネト州には一軒だけあるようです。
本格火鍋用のお鍋で、
スープが麻辣と白湯で仕切られた本格的な造り。
火鍋はご存じ中国式しゃぶしゃぶで
その2種のスープに肉や野菜をしゃぶしゃぶしたり煮て食べるのですが、
味も美味しくて、最初はみんな麻辣の方でたくさん食べてました。
しかし、途中からは煮詰まったのか辛過ぎて、
白湯スープメインでお肉や野菜をしゃぶしゃぶして食べました。
食べ放題もコースにしましたが、
やはり異国の料理ということで、
ちょっと高めでしたが、
とても美味しく満腹にもなりましたし満足。
その後、おじさん宅に着くと、
どうやらおじさんも高齢のため足が悪く、
家はマンションの3Fでしたが、エレベーターがない代わりに
階段の手すり部に椅子型の昇降機が付いてました。
私もその椅子に座らせてもらい、
3Fの家まで行きました。
家の中ではおじさん夫婦や子どもそのほか親戚の方々が集まっていました。
みんなでテーブル囲んでおしゃべり。
途中、イタリアの伝統的なクリスマスケーキ
「パネットーネ」もいただきました。
すごく美味しいケーキです。
また、父の一番上のお兄さんの提案で、
父の三兄弟の次男が
1月2日に私たちの家に遊びに来ることになったみたいです。
ホームパーティー再びです。
こんな感じでこの日は親族の集まりで1日を終えたのでした。
帰り道、車でベネツィアの方へ立ち寄りながら、
明日は妻と母とベネツィアの
サンマルコ広場に行こうという話になりました。





<12/31(火)> ベネツィア サンマルコ広場へ。
昨日、行こうと話していた
ベネツィア サンマルコ広場ですが、
ベネツィアは駐車場がなく、車を駐車できないらしいので、
昨日の親戚の集まりの中でも相談した結果、
イタリアで初めて電車を使って移動する
ことになりました。
イタリアの鉄道にチャレンジです。
それと話題に上がったのは、ベネツィアは盗難が非常に多いこと。
いろんな人に言われました。
そのためこの日は、妻と母に
私の財布を家に置いて出かけるようにと言われ、
置いて行きました。
費用はすべて母が出してくれるとのこと。
お金をすべて出してくれるのはすごくありがたいです。
でも、自分のバッグに財布が入ってないとなんか心もとないですね。
携帯電話もなるべくバッグの奥に入れるようにと言われました。
父は翌日の二番目のお兄さんたちとのホームパーティの準備のため
お留守番で、妻と母と三人で出かけました。
この日はいつも出かける時間よりも早く9時前には出発しました。
まず、車で最寄り駅のカステルフランコ駅まで行きます。
昨日、帰りの車中で電話で事前予約していたので、
着いたら駅員さんが車いすでの乗車があることを理解していて、
準備してくれていました。
車いすで電車に乗車するのに、
事前予約が必須ではないとは思うのですが、
事前に駅にこの日車いすで乗車したい旨を
連絡しておいて方がいいらしいです。
当日でも車いす対応してくれると思いますが、
少々時間がかかると思われます。
カステルフランコ駅は、ほぼバリアフリーなのですが、
電車への乗降の時だけプラットホームと車両の高さが合わないので、
昇降機で乗り降りしました。
車両内は車いす用のスペースもあり、車いすトイレも完備されていました。
そして、カステルフランコ駅からベネツィア駅まで直通電車があり、
60分程で到着しました。
ベネツィア駅は、プラットホームと車両の高さの差は大きくなく、
時間もかからずスムーズに降りれました。
ベネツィア駅に着くと、ローマ広場に着きます。
次は水上バスに乗ります。
水上バスにチケット売り場でチケットを購入し、
電車と比べると水上バスの方が料金は高いです。
水上バス乗り場に着くと、
目の前に広がる水路の風景に、
「ああ、ついにあの有名なベネツィアに来たんだ」
と、感動。
電車は比較的空いてましたが、
水上バスは大混雑です。
大晦日で観光客が多いことも影響があったと思います。
サンマルコ広場まで行く水上バスに乗ります。
水上バスにも車いす席があったので人波をかき分けそこまで行き、
窓の外の景色を見ながら揺られること1時間。
到着したサンマルコ広場の船着き場から降ります。
若干傾斜がありましたが、船着き場の係の方に手伝ってもらって
上陸できました。
そこは、サンマルコ広場!
宮殿のような建物がたくさんありました。
かなり広いです。
しかし、人が多いと聞いていたけど、
人の波にもみくちゃにされる程の
大混雑ではありませんでした。
それでも、他の場所と比べればかなりの混雑でしたが。
広場の景色を一通り見て、写真撮ったりした後は
いよいよ建物の中へと入ります。
まずは、
>サンマルコ寺院
入り口からずっと行列ができていたのですが、
寺院前にいた係の人に車いすだと話すと、
専用の通路へと案内してくれました。
一般の入口とは違った裏口のような
ところにスロープが付いていて、入っていきました。
中は、黄金色で染まる圧巻のモザイクでした。
私は入ってしばらく言葉を失うほど
目の前の寺院の様子に圧倒されていました。
「こんな寺院見たことない!」
車いすでもかなり見れます。
しかし、階段や段差を超えた先の奥の部屋までは見れませんでした。
しかし、あの黄金色のモザイク空間を見れて大満足でした。
この目の前に広がる景色は写真では収まり切りません。
動画も撮ったのですが、アップできないようなので残念です。
写真をたくさんアップします。
次に入ったのが
>ドゥカーレ宮殿
ここに入る時には、受付からチケット売り場のようなところを通りました。
チケット代金は母の管理ですが、
何やら父の何かの免許証を提示したら無料か割引かになったらしいです。
詳しくは知りません。
中に入る時には手荷物チェックがあり、
大きいカバンは持ち込めずフロントに預けてから
入場しなければなりません。
ショルダーバッグなど小さめのバッグなら持ち込めます。
中に入ると、入り口付近に昔、刑務所の牢屋だったという部屋がありました。
水辺に近い場所にあり、水位が上がった時には
その牢屋は浸水する仕組みになってたみたいです。
現在は何もないただの檻のような部屋でした。
宮殿内を進んでいくと、
上の階へ行くために、
車いすは宮殿に隣接するカフェの中を通って、
エレベーターまで行きました。
エレベーターで上階に行きます。
二階へ上がると、
目の前には巨大な壁画が。絵は天井にまで達していて、
階段の天井や壁にまで絵が描かれていました。
宮殿内全体が芸術そのものでした。
さっき見た寺院もすごかったんですが、
この宮殿はさらなる感動の嵐でした。
「なんだ!ここ!!!マジですごい!!」
2階、3階と見て、
エレベーターは地下1階から5階までありましたが、
地下1階は刑務所ということで、
車いすでは厳しいところと聞きました。
最上階の5階も見たかったんですが、
他の階は何もないので見るところがないそうです。
私は「サンマルコ広場を高いところから眺めたかった」んです。
残念ながら希望は叶わず。
それでも、大満足のドゥカーレ宮殿でしたが。
宮殿を出た後は、サンマルコ広場を散策。
路地に入り、ガラス工芸のショップを見たり、
海辺で夕日を眺めたりしました。
サンマルコ広場の観光が終わり、
また水上バスでベネツィアの駅のあるローマ広場に戻ります。
途中、妻が通っていた大学の建物を外から見たりも。
駅のある船着き場に到着すると、まだ帰るのに時間があったので、
明かりが灯る街の様子を橋の上から見たり、
バーに入ってホットチョコレートを飲んだり。
ゆったりしてからまた電車でカステルフランコ駅まで帰りました。
やはりベネツィア駅の方がバリアフリーが進んでいるし、
車いすの案内に慣れているのか乗車案内がスムーズでした。
帰路の電車も
車いすスペースとトイレの付いた車両に載せてもらいました。
大晦日のベネツィア観光、数々の初めて見る巨大な芸術に触れて、
本当に感動しました。
この日は帰宅して、夕飯食べて早めに就寝しました。
























2025/1/1(水) Buon Anno! 休息日。
Buon Anno!ボナンノ!
(イタリア語でハッピーニューイヤー!の意味です)
ついにイタリアで年を越し、お正月を迎えました。
この日も出かけたかったのですが、
イタリアで初めて、私の体調が悪くなりました。
疲れた時にまれに起こる頭痛が来てしまいました。
ズキズキというよりピリピリ来る感じが何十秒間に1度くらい来るやつです。
こういう時は元気がないです。
妻は出かけたかったようですが、仕方ないです。
元日だし、お店はお休みが多いということで、
この日は完全休息日として、
家族4人で自宅で睡眠取ったりゆったり過ごしました。
あっでも、夜にはイタリアの伝統的な美味しいケーキ
パネットーネ(ホワイトシュガー付)

をいただきました。
1/2(木) ボナンノパーティー
昨日は1日休息を取り、私の頭痛も治って復活しました!
この日は、先日父の一番上のお兄さん宅に遊びに行った時に
連絡を取って約束していた父の二番目のお兄さん夫妻が
家に遊びにくる日です。
おじさんたちが到着するのが13時ごろらしいのですが、
その前に午前中、
翌日に控えた帰国とドバイ行きの荷物の準備をしました。
ある程度準備を終えると、
家のお隣さんがペットの愛犬を連れて遊びに来ました。
1時間くらい話していましたね。
お隣さんとも長話。さすがお喋り大好きイタリア文化です!
12時を回ったころ、予定より早くおじさんたちが到着。
しばらく、リビングで話した後に、
アペリティブの開始です。
昨日、父が準備していた料理をごちそうになります。
これもまたどの料理もすごく美味しい!
この日のパーティーでも父と一緒にワインもいただきました。
食べながら飲みながら、今回もたくさんおしゃべりしました。
イタリア語についていけない私は所々しか会話に混ざれないので
非常に残念です。イタリア語がんばります。
ホームパーティーは、4時間ほどで終わりました。
そして、
夕食を終えた後は、
今夜はサッカーのスーペルコッパ (スーパーカップ)
準決勝 インテルVSアタランタの試合中継があったので、
父と2人で観戦しました。
父はインテルファンなのです。
(妻と母はサッカーに興味がないので別室で他のチャンネル見てました)
その試合は2-0でインテルが勝ちました。
この日はインテル勝利の余韻に浸りながら眠りに落ちました。




1/3(金) イタリア最終日。イタリアに別れを告げ、ドバイに出発!
この日が2週間に及ぶイタリア滞在最後の日です。
イタリアの毎日がすごく楽しく、イタリアに住みたいとさえ思いました。
本当に名残惜しく悲しい。
15時ごろのフライト予定なので、
13時ごろ空港への到着を予定していましたが、
準備に手間取り、予想より車で時間がかかったので、
14時ごろにベネツィア空港に到着しました。
チェックインして、
両親と別れを惜しみ再会を約束して、
イタリアを後にして、ドバイへ出発しました!

以上、ここまでがイタリア後編になります。
続きのドバイ編もなるべく早くアップしますので、
楽しみしていてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
#車いす #イタリア #帰省 #海外旅行 #ベネツィア #サンマルコ広場
#教会 #芸術 #料理 #ピッツァ #パスタ #美味