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不能犯 読後レビュー

ジャンル:犯罪?刑事物
評価(5段階評価):3
状態:完結(12巻)

※以下大いにネタバレなどを含む時があります。

▽内容
瞬間催眠の使い手であるうそぶきという殺し屋を中心に、立証できない殺人事件を追う刑事物ドラマ。基本的には1話完結型の殺人依頼者からうそぶきに殺人依頼者、刑事やその被害者がてんやわんやして皮肉な殺人が成立する。人間で愚かだねとうそぶきが呟いて終わる。

シナリオが進むにつれ、うそぶきの殺されたいという願望が表に出てきて、唯一殺せる可能性がある刑事との闘いとなる。

▽感想
最初数話読んで切ろうかと思った。最後のネタバラシ的なブラックさの薄っぺらさに絶望して一巻で一度手が止まった。
映画化もしていることだし何かあるだろうと読み進めると刑事とうそぶきの意地の戦いとなってゆく、この辺りは少し読み応えが出てくる。しかしなんとも好みではないオチとなってしまって、えー。そんなオカルトで済ませちゃうか。みたいな気持ちとなった。たしかに終わらせ方は悩む作品であろうがなんだかね。というわけで評価は3。

うそぶきを殺したら次のうそぶきになるってなんやそれーー!少し前の話でちょろっと出てきたけどそのくだらないオカルトで押し通すんかい!!あと個別の話がきちんと伏線的に作れてる内容じゃなくて雑なんだよー!はい。死ぬほどネタバレでした。唯一面白い個別の話は元彼を殺してほしいという依頼で、依頼者が別れるまで達成できないというやつ。アレよくできてた。そこだけは伏線と呼んでいい。

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