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五日目 令和元年五月三日 九時四十五分頃

 東海道中有松日本橋 満願大成就膝栗毛。五日目 令和元年五月三日 九時四十五分頃。遠江國 掛川宿。

 十九首(じゅうくしょ)町。「十九」紋がいい。

 その由来。平将門とその残党、合わせて十九人の首実検をこの地で行ったと言われている。近くに流れる小川で首を洗い、架かる橋に首を懸けたということから懸川→掛川となったらしい。まぁ、諸説あるようだ

 十九首塚跡。つい最近整備したようだ。いろいろ調べたが、いつ頃整備したかが出てこない。説明看板の日付は平成十四年だから大体その頃だろう。まだ二十年も経っていない。とにかく私にとっては興醒め。新しいことは仕方がないが、丸く囲むというのは物凄く違和感がある。並べるとすれば四角にするのが普通ではないか。よく見ると五輪塔に梵字ではなく漢字で「空」「風」「火」「水」「地」と彫ってある。こういうところも感覚がズレすぎている。酷過ぎるが、これが二百年ぐらい経つといい味になるのだろう。

 この辺り一帯が公園になっている。住民の強い思い入れがうかがい知れる。十九首塚の「行き過ぎた」整備は、この強い思いの結果なのだろう。

 この川は血洗川。将門の首を洗ったと言う。

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