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八日目 令和元年五月六日 十四時四十五分頃

 東海道中有松日本橋 満願大成就膝栗毛。八日目 令和元年五月六日 十四時四十五分頃。駿河國 吉原宿。

【上段左】志けん(志軒)はし。ここを渡ると吉原宿に入る。「吉原」と聞くと若い頃はドキドキしていたが、江戸吉原との関係は薄そう。江戸の吉原はもともと「葭原」と書かれていたが、好字化により「吉原」となったらしい

【上段中】鯛屋旅館。天和二年(1682)創業。常々こういう宿に泊まりたいと思っているのだが、行程と宿泊地とがうまく合わない。往時のように旅籠がそこら中にあれば、そういう悩みはない。

【上段右】明治天皇小休止所碑。休憩しただけでその場所が歴史に刻まれる。凄いことだ。

【中段左、中】妙祥寺 髭題目。台座にはお約束の立派な盃状穴がある。

【中段右】岳南電車 吉原本町駅

【下段左】駅の奥には南無阿弥陀仏 念仏塔。よく見ると右側に「徳本」と書いてある。徳本南無阿弥陀仏の一種か。江戸時代、全国的に流行した徳本とは少し違っているが変形版なのであろう。

【下段中】六地蔵。身代わり地蔵さん。昔、眼病が流行したとき願をかけたら、地蔵の目に目やにがいっぱいついていたという。いい雰囲気を醸し出している。

【下段右】駅と寺。寺は陽徳寺。駅と寺とが一体化している珍しい鉄道駅。

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