九日目 令和元年五月七日 六時半頃
東海道中有松日本橋 満願大成就膝栗毛。九日目 令和元年五月七日 六時半頃。駿河國 吉原宿。
素泊まりなので、朝食無しで宿をあとにする。ビジネス旅館「鈴清」。
天文堀顕彰碑。ここ大野新田の高橋勇吉は、天保七年(1836)から十四年の歳月を費やして排水用の掘割を完成させた。勇吉は天文の知識を有していたため、その掘割は「天文堀」と呼ばれた。天文堀の遺構は完全に消失しているという。
庚申堂の庚申様たち。手向けられているのは造花のみ。地域の信仰心が極限にまで薄くなっていることを物語っている。
庚申魂。「庚申魂」という言葉は初めて見た。石仏はかなり風化してしまっている。顔の部分がごっそり取れている。造花すら供えられていない。年に一回ぐらいの縁日には供えられるのか。
淡嶋神社の境内にある道祖神。てっぺんに盃状穴らしきものが彫られている。宝珠を頂くための嵌め込み穴とも考えられるが、道祖神に宝珠は考えにくいので、盃状穴ということにしよう。