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 四月二十八日の伊勢神宮奉納能が終わった後は、東海道歩きだ。四年前の静岡まで、昨年の三島までの街道歩きより更に先まで行くことにする。玄関から古くからある道を歩いて旧東海道に入る。もちろん今年も振り出しからだ。

 題して「平成令和四月五月 東海道中有松日本橋 新々膝栗毛」。

 目的は日本橋に到達することではない。とにかく旧街道を忠実に歩いて往時に思いを馳せながら町並みを眺めることなのだ。そして昔の旅を体感するためには日々の天気の移り変わりを感じながら連続に歩くことが最も重要なことになる。現代の交通を使って細切れに歩くのは全く意味がない。だから去年に到達した三島から歩くのではなく、振り出しの愛知県の豊明の自宅玄関から歩くことになる。帰りは電車だけど。

 距離計測サイトによると全行程376km。最大標高差は855m。今回、最大の難関、箱根を通ることになる。天下の険が体験できるのだ。

 まあ、目的地日本橋到達が第一ではないので、途中で断念して戻ってくることも十分可能性がある。

次の膝栗毛

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