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初日 平成三十一年四月二十九日 十七時頃

 東海道中有松日本橋 満願大成就膝栗毛。初日 平成三十一年四月二十九日 十七時頃。三河国 岡崎宿。

 大正年間創業のボロボロの銭湯「龍城温泉」。ちょうど開店時刻の十六時に前を通りがかる。同行者と一緒に一番風呂に浸かっていくことにした。

 シブい木製ロッカー。鍵の壊れていないところを選んで荷物を入れる。

 便所は昔ながらの外。強烈ラッパの汚さ。辛うじて小便器は使えるが、大便もしくは女性用は使うのに勇気が要りそう。この銭湯に行く場合は、予め用を足しておいた方が良い。

 唐弓弦屋「とうゆみづる」と読む前回の膝栗毛の時の様子。令和六年現在、この建物は壊されて更地になってしまっている。

 亀のミイラ。お茶屋の店先に展示してあった。この店の前では亀などが狭い水槽で飼われている。多分、それらが死ぬと乾燥させて保管するのだろう。ちょっとその感覚が分からない。

 松應寺の境内。東海道を少し離れて混沌とした小さな街になっている松應寺に寄った。寺の境内と居住区の境目がまったくない。アパートが並ぶ裏路地のようなところを進んでいくと急に寺に入っている。不思議なお寺。

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