<苦笑の1>人の顔について/ニヒルの顔修正
マンガ家に「美術系の大学を卒業し高い画力を持っている」先生達が目立つようになってきた印象があります。
本当に絵がしっかりした画力のマンガ家に目を引かれるようになってきたのです。
‘70年台のマンガ家さんは、自己流で絵を描く先生が多かったようです。
マンガ家になってから「デッサンを勉強しないと!」と真剣に学び始めた人だった先生も多かったと思います。
しかしマンガという世界は、正確でシッカリしたデッサンでなくても面白いし、独特のクセが魅力になったりするのですから充分通用しました。
でも時代が経過しレベルの高い画力が要求されるようになったので、マンガのジャンルによっては「許される」最低レベルが次第に上がってきています。
閑話休題
私は絵に関してはド素人ですから、「上手か」というと「下手」サイドです。
ですけれど、自分で描いていた「変な絵(下手な絵)」として見られてしまう部分を、「なぜ変な絵に見えるのか」少しづつ分かるようになり、「修正」できるようになりました。
まず、変な顔で下手な絵をご覧ください↓
「サイファー」 の悪役ニヒル初登場のシーンを描いた描いたキャラクターの顔。
「変な顔に見える」と自分では分かりますが、「なぜ変な顔に見えてしまうのか?」が分からなかったので、修正ができずそのまま本に印刷されたのです。
見返すたびに恥ずかしいなぁと思っていました。
どうやって直せばいいのかが分からない悲しい思いを体験したわけです。
今はその理由が分かるから直ちに修正できます。
わずかな部分の修正程度ですが、何故「変に見えるのか?」の理屈が分かるようになってきたからです。
理屈が分かって今修正した顔です↓
見比べていただければ、以前よりもだいぶ不自然さがなくなりました。
↓その理由は以下の通りです。
現実に生きていると、周りには人間がウジャウジャ生きています。
顔だって否応なしにウジャウジャ見ます。
人の顔というものは、基本的に同じようにパーツが配置されています。
例えば、眼の配置。
人間ほぼ共通しているので、例外の見慣れない配置の人の顔を見ると、「変」として見てしまいます。
目と目の間隔は、目1つ分が離れて描かれていると不自然を感じなくなります。
目と目の間隔をやや広げてみると、「変さ」は少なくなりました。
変な顔に見えた原因は、キャラクターの顔の「目と目の間隔が狭すぎた」からです。
ちなみに「鼻と口」が顔の正中線からずれているので、そこも直しています。
今回は特に「両眼の間隔」について書いてみましたが、些細なことでも知っていれば修正できるのです。
役に立つ知識を知っているだけで、画力はレベルアップしていく余地があるのです。
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