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郵便局パートママ、退職を検討中!?

年末の帰省を巡るパート職員の葛藤

関西で学生時代を過ごした後、就職で東京に出てそのまま結婚した私ですが、年末年始は毎年帰省しています。親に子どもの顔を見せたり、兄家族を含めた親族が集まる機会を持つためでもありますが、もう一つ楽しみにしているのが同級生との忘年会です。

大学時代の同級生たちが集まり、朝10時から夕方17時まで語らいます。神戸に住む友人が自宅を提供してくれることで、私たち母親だけでなく、同年代の子どもたちもゆっくり楽しく過ごせる日となっています。母親たちは、子どもたちの遊ぶ声を背に、日々の疲れを共有し、笑い合い、励まし合う。このような貴重な時間は、私にとっても年末の大切なひとときです。

そんな中、長年この集まりに参加してきた友人から、今年は参加が難しいかもしれないという連絡が年明け早々に入りました。

何があったのかと心配になり彼女に尋ねたところ、今日年明け初出勤日にショッキングなことがあったと教えてくれました。

その友人は郵便局でパート職員として働いています。ただ、彼女はパートといえどもフルタイムでフル出社しており、社員雇用の話も出るほどの人材です。しかし、子育てとの兼ね合いもあり、社員雇用は断っている状態です。元々、結婚して四国に移住するまでは、関西の大手銀行で勤務していたため能力は高く、その働きぶりには定評があります。

友人は関西から四国に嫁ぎ、旦那さんの実家の敷地内に家を構えています。子育てや家事、そして親族との付き合い。日々多忙を極める中で、年末に実家へ帰省することは、彼女にとって心の拠り所であり、何物にも代えがたい時間です。

彼女が年末に休暇を取るようになったのは、パートを始めてすぐのことではありません。数年間、年末に出勤しながら業務量を把握し、パート職員が1人休んでも問題がないと判断されたため、年末の休暇を取得するようになったのです。

しかし、2024年に新しい局長が就任し、状況が変わりました。友人が年末に休暇を取ることを渋り出したのです。それでもなんとか昨年末は休暇をもぎ取ったのですが、局長は納得がいってなかったようで2025年の仕事始めの日にこう宣言されたそうです。

“今年の年末は絶対に休ませない。郵便局で働くなら当たり前だから。”

彼女が担当する業務は、繁忙期でも全体の流れを滞らせない程度にカバー可能なものでした。それでも、この一言で彼女の希望は一蹴されてしまいました。この対応により、彼女は年末に帰省できないならば退職することも視野に入れているそうです。有望な人材をみすみす逃すことになりかねない事態に、局長は気づいているでしょうか。

固定観念を乗り越える職場の在り方

局長のような考えを持つ人は、どこの職場にも一定数存在します。「こうあるべき」「昔はこうだった」という自身の価値観を押し付ける上司の態度は、部下に不信感を抱かせることが多いのです。このような状況は、職場全体の士気に悪影響を及ぼすだけでなく、従業員の離職にもつながる可能性があります。

しかし、こうした固定観念に基づく判断には背景があります。当時はそれが正解だった時代も確かに存在していたのです。しかし、時代が変わり、働き方や価値観も多様化した現代では、過去の正解が今も正しいとは限りません。

職場のリーダーとして、固定観念にとらわれることなく柔軟な対応が求められています。そのためのポイントとして、以下のような考え方が有効です。

  • 新しい正解を模索する姿勢を持つ: 過去の経験は貴重ですが、それだけに頼らず、現代の環境に適した解決策を探す意識を持ちましょう。

  • 部下と対話する機会を増やす: 部下の声を聞き、彼らの視点を取り入れることで、新しい視点を得ることができます。

  • 多様性を受け入れる: 時代の変化に応じた柔軟な価値観を持つことが、職場全体の成長につながります。

局長をはじめ、職場のリーダーがこうした建設的な姿勢を取り入れることで、彼女も辞めることなく、これからも郵便局で活躍してくれることでしょう。そして、年末も忘年会を楽しみ、その時間を心の養分として、翌年も彼女は輝き続けるに違いありません。

私も元気な顔をした彼女に年末会えることを今からとても楽しみにしています。


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まーさん@notシゴデキ、but人事マネ🤣悩みや失敗も笑いに変えて成長中ワーママ
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