遅ればせながら【JTC】という言葉を今日知った、JTC社員でございます
皆さん、【JTC】という言葉をご存じですか?
noteを始めて、
よく見かけるようになった
【JTC社員です】【JTCで働いてます】というフレーズ。
察しの悪い私は、
「同じ企業の人がnoteしすぎじゃない?」
「企業批判も多いしどういうこと?」
と頭にははてなマークばかりで、
実際ネットで【JTC】と調べて
真実を知ることができました。
(恥を承知でこの記事書いてます。。。)
さて、冒頭の質問に戻りますが、
皆さん、【JTC】という言葉をご存じですか?
調べてみるとその意味は意外にシンプル。
むしろ、「ああ、そういうことか」と納得する人も多いでしょう。
JTC企業の基本的な意味
まず、JTCとは“Japanese Traditional Company”の略称です。
この言葉は、伝統的な日本の企業を指す
インターネットスラングとして使われています。
典型的には、大企業や安定経営が長く続く企業を指すことが多く、金融業界、IT業界、製造業など、日本経済を支える多くの分野に存在しています。ただし、この言葉が皮肉や批判的なニュアンスを伴う理由は、次に挙げる特徴を見ればお分かりいただけるかと思います。
JTC企業の主な特徴
上意下達の企業文化
経営陣から現場へトップダウンで指示が下りる一方で、現場の声が上に届きにくい。硬直的な組織運営
変化を嫌い、保守的な運営が続いている。年功序列・終身雇用
能力や成果ではなく、年齢や勤続年数が評価や昇進に影響する。ハラスメントの問題
古い価値観から抜け出せず、不適切な言動が見られることがある。不要な業務が多い
「これ本当に必要?」と思うような無駄な業務が残っている。前例がないと動けない
過去の成功例や慣例に頼り、新しい挑戦を避けがち。レガシーシステムの存在
古いシステムやプロセスを改善できず、効率的な運用が妨げられている。
これらの特徴から、JTC企業は若い世代から「時代遅れ」と見られることが少なくありません。そのため、「こういう会社で働きたくない」と感じる人が増えているのも事実です。
自分の職場を振り返って
私自身、この記事を書く中で「うちの会社もJTC企業に当てはまる部分が多い」と感じました。
特に痛感したのはコロナ禍での在宅勤務への対応です。感染拡大が懸念される中、多くの企業がリモートワークを導入する動きを見せていました。しかし、私の職場では意思決定が遅く、在宅勤務の導入がなかなか進みませんでした。
この遅れにより、人事である私のもとには社員からの不安や不満の声が多く寄せられました。「子どもが学校に行けなくなり、家で面倒を見なければならない」「通勤のリスクを減らしたい」といった切実な声を受けながらも、上層部の承認を得るまでの時間がかかり、十分な対応ができないもどかしさを感じました。
私自身も小さな子どもを育てながら仕事をしており、保育園が登園自粛や休園を余儀なくされる中、在宅勤務を強く希望していました。それでも、「前例がない」という理由で決定が遅れたときには、「会社としての安全配慮義務が足りないのではないか」と感じ、上司に直接意見を伝えたこともあります。結果的に在宅勤務は導入されましたが、それまでに費やした時間とエネルギーは決して小さいものではありませんでした。(実際は数日だとしても、あの当時は毎日感染者数や死亡者数が増えていく一方で一日一日がとても長く感じたものです)
女性社員の環境改善への取り組み
さらに、私が強く感じるのは、女性社員が長く働き続けることの難しさです。女性活躍が求められる時代においても、JTC企業の多くはその必要性を十分に理解していないように思えます。私が働いている会社も同様です。
私たち同世代の女性社員は、少しでも環境を改善しようと試行錯誤を続けています。同じ立場にいる仲間たちとは近況を共有し、互いに励まし合うことで、モチベーションを保ちながら働いています。私が企画し実現したワーキングマザー向け研修では、育児と仕事を両立するための具体的な工夫や課題について意見を交換し合いました。このような場が、働く母親たちにとっての貴重な支えになっていると感じます。
もちろん、私たちが取り組むべき課題はまだ山積みです。しかし、こうした努力を積み重ねることが次の世代のための道を切り開くと信じています。JTC企業という言葉に込められた批判を受け止めつつ、その中でどう変化を起こせるかが鍵ではないでしょうか。
皆さんの職場には、JTC企業の特徴が見られる部分はありますか?
もしかしたら、
あなたもJTC社員かもしれませんよ?
(ホラー風)
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