【仕事編・原案】ふたつめの人生 〜自分次第でいくつもの人生を生きられる時代〜
2020年5月下旬から、
『ふたつめの人生 〜自分次第でいくつもの人生を生きれる時代〜 』
がスタートします。
今回、漫画の原案を担当していただいたのは、
イノベーションリサーチをベースにしたコンセプトメイキングファーム
未来予報株式会社 / VISIONGRAPH Inc.
今回は5つのテーマのうちの一つ「仕事編」について、未来予報さんよりいただいた「未来の仕事の要素」をご紹介します!
■未来の働き方はどうなるのか?
2016年から声高に叫ばれてきた「働き方改革」。
その中の一つの取り組みとして副業・複業の存在がある。
しかし、2017年の時点で副業をしている就業者は全体の4%。
副業を推進・容認している企業は全体の28.8%。
一方で、日本のフリーランス人口は現在約1000万人。
これには副業・複業・兼業の人も含まれる。
労働環境も変化しITツールなどをうまく活用して、プロジェクト単位で仕事をする人が増えているということだ。
短期から中長期まで、プロジェクトのために人材が集められて即解散するという合理的な仕事の仕方が広まってくると、これまでと比べて
「自分は何が出来るのか」
という個々のスキルが問われるようになるだろう。
4月、新入社員として働き始める方が多い中、働き始めてすぐに今の仕事が天職だと思える人はかなり特殊なタイプじゃないだろうか。
色々と仕事をしながら向き不向きがわかったり、段々と自分の能力に目覚めたりするという方が一般的だ。
少し自分の事がわかってきた段階で、”新しいいくつかの可能性の一つ”として2つ目の仕事を始めてみるというのは、人生を考えるにおいても大事な事ではないか。
今やっている仕事が50年どころか10年、5年続くかもわからない時代。
自分の身につけた能力を別の形で活かせる場所を探り、
副業だった2つ目の名刺がいつの間にかメインの仕事になるも良し、
2つ目で学んだ事を活かして本業を充実させるも良し。
そうやって、複数の仕事を”複業”という形で成立させ、仕事をスライドさせていくというやり方が、今後重要になってくるかもしれない。
これは自分の成長と時代に合わせる理想的な働き方ではないだろうか。
ここで気を付けたいのは、2つ目の仕事に対して旧来の働き方(時間を切り売りする事でお金を得る働き方)をしてしまうと、時間的肉体的に拘束され疲弊してしまう。
これは全くの逆効果だ。
あくまでも自分の能力が活かせるものを選ぶというのが必須であり、そのためには、自分の「やりたい事」はもちろん、「何が出来るか」自分の能力やスキルを、小さく試しながら見極める事が前提となってくるだろう。
■その時代どういう人たちが働いているのか
◆新たな会社組織
ホラクラシー組織
・役割はあるが、上司、部下のないフラットな組織
ティール組織
・社長や上司がマイクロマネジメントをしなくても、目的のために進化を続ける組織のこと
・そのため指示系統がなく、メンバー1人1人が自分たちのルールや仕組みを理解して独自に工夫し、意思決定していくという特徴が見られる
(参考:ティール組織とホラクラシーの違い〜 2020年代も成長し続ける企業が探求すべき組織モデル 〜)
◆新たな働き方
・事業を始める段階で必要な人材も募る
・給料設定はプロジェクトにより様々
・副業で始めて、成功し、本職にする人も
・ネット販売、個人間売買、個人間レンタル(物、車、家、人など)など様々なツールを使いこなし、オンリーワンの個性的なサービスにカスタマイズし稼ぐ人も
・ネット上での評価が彼らの価値となる
◆新たな働く場所
・サブスクリプションオフィスなど、定住しない、海外含め、移動しながら仕事をする人
・会社に属さないフリーランス増加(デザイナー、ミュージシャン、クリエイター、個別指導プランナーなど)
◆子どもたちと仕事
・稼ぐ子供達は当たり前
・小学生が小学生を教える家庭教師、メルカリなど個人売買ツールで稼ぐ子供、ゲームのアイテムを作り販売する子供など
◆仕事を奪われる可能性
・AIの発展により、記憶力、処理能力ではなく、創造力、オリジナリティ、共感力が求められるようになる
・そういった能力に乏しいと仕事に喘ぐ人は増えるかもしれない
◆VRと仕事の融合
・バーチャル世界のみで仕事をする人
・平日は真面目な会社員で、控えめな性格の人だが、土日の農業では明るいキャラクターになるなど、仕事でキャラクターを使い分ける人
■現在のツール→未来のツール
◆現在のツール
・オンラインミーティング、情報共有、バーチャル勤務ツール
・メルカリ、ヤフオク、minne,creema,BASE,Airbnb など、個人間での売買、レンタルツール
・ユーザーとメーカが共に製品を作りだす、共同購入サイト(https://jp.techcrunch.com/2015/12/30/20151229massdrop-collabs/)
・クラウドファンディング
◆未来のツール
・自分の能力、経験、活動地域、時間を登録すると、それらを必要としている人とマッチングしてくれるツール
-コーチング(英会話や、歌、物作り、受験勉強)
-ライフプランニング
-育児相談・キャリア相談・人間関係相談など様々
⇒実際に会うものもあるが、オンラインチャット、ビデオチャットなどが主流に。毎日、ビデオで指導するコーチングも(運動系、勉強系共に)
・プロジェクトの協力者(デザイナー、エンジニアなど)を募るところから始める、クラウドファンディングカンパニーツール
■本編は5月下旬より順次連載予定!
これでは何のことかわからないと思います。
でも、自分の働き方と見比べてみて、少しだけ未来の仕事を想像できませんでしたか?
こういった要素を元に、マンガで未来を想像するメディアがマンガにしてしまいます!!
もっともっと想像してもらいます!
本編は5月下旬より順次連載予定!乞うご期待!
文=齋藤春馬(@st_hal_)
編集=井田俊平(@ida_pei)・伊勢村幸樹
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