スープとハエ(レストランで）

「ちょっと、スープにハエが入ってるよ」
「はい、少々お待ちを。すぐにフォークをお持ちします」

「ちょっと、スープにハエが入っているんだけど」
「あ、大丈夫です。追加料金はいただきませんから」

「きみきみ、スープに小さなハエが入ってるよ」
「申し訳ございません。すぐに大きなハエと取り換えます」

「おい、このスープに入っているのは一体なんだ？」
「あいにく昆虫図鑑がございませんので…なんでしょうね」

「あのちょっと、何が入ってるのこのスープ？」
「うーん、ハエのようですが…。少々お待ちを。ネットで画像検索してみます」

「おい、このスープ、ハエが入ってるぞ」
「恐れ入りますお客様。それはハエではなくアブでございます」

「キミ、スープにハエが一匹入っている。取り替えてくれ。」
「かしこまりました。2匹入りをご希望ですか？」

「あのね、このスープ、ハエが泳いでいるよ」
「あ、こんなところにいましたか。厨房で水泳の訓練をしていたんですが。」

「ちょっと、スープにハエが一匹入っているよ。」
「たいへん申し訳ございません。全部取り除いたつもりでした。」