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嘘泣き

私には兄がおり、小さい頃喧嘩して負けそうになると決まって泣いていました。

記憶の中での嘘泣きは幼稚園児ぐらいだったはずです。年齢にすると4歳です。

ちゃんと涙も出して母に気づいてもらうよう大声で泣くものの、兄が怒られている横で涙の止め方が分からず途中演技に疲れる記憶もしっかりあります。

とりあえず泣けば兄(姉)が怒られると認識していた末っ子思考はあるあるだと思います。

保育園で働いて嘘泣きをしている場面もいくつか見ました。

1番ビックリしたのは生後5ヶ月の子でした。

保育園に慣れるまでの慣らし保育というものがあります。

(私がいた園は入園すぐは2.3時間だけの保育から始まり、徐々に時間を伸ばしていく期間がありました。

ご飯やおやつを食べることもしくはミルクをしっかり飲むことも重要視されていて、しっかり食べられると短期間で通常保育に移行できます。)

Rちゃんは生後5ヶ月の女の子でした。

0歳児クラスで離乳食を食べるお手伝いを保育士さん達に混じりしていた時のことです。

すごい勢いの泣き声が聞こえ、

担当の先生に

🐱「Rちゃん、すごい泣いてますね。抱っこしていいですか?」

🙎‍♀️「ほっといていいです。早く、集団に慣れてもらわないと…」


お家だと泣けば親に抱っこしてもらえるのに、保育園は泣いていても抱っこしてもらえないのかぁとぼんやり考えながらその子の顔を覗きました。


すると、

涙は1滴も流さず、声だけで泣いていました。

生後5ヶ月で嘘泣きを覚えてしまった赤ちゃんに何か恐怖を感じました。

保育園では、大人に構ってもらおうと必死な子ども達の姿が時には痛々しく、また可愛らしく感じることもあります。


からすねこ。

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