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旅をしたい
旅に出たい
旅を生活にしたい
旅先で出会う人にしばし触れて、その時自分にできる精いっぱいの貢献をしてはまた別の場所へゆきたい
それなら一瞬一瞬のときを大切にできるような気がする
と、旅というものに憧れ
いざ大人になって旅に出てみると
旅というのは、帰る場所があるから成り立つのではないかとも思った

帰る場所があり、待っている人がいる
ふるさとがあり、なつかしさがある
だから、旅に出るのだし、そして人はいつか帰るものなのではないかと思った

待つ人の想いも、わかるようになった
旅立つ人の想いも、もっとわかった
見送る人の想いも

ひとつの場所にどっしりと根を下ろし生活を営む人のすばらしさも知った
偶然の出会いで、もう二度と同じ出会いはないだろうという経験もした
旅への憧れは強くなるばかりで
ふるさとへの思い入れも同じように強くなる

今ここと、いつかどこかの間に私はいる
そしていつかどこかは、いつのまにか今ここになる
旅をしたい
もっと旅をしたい
誰かを待ちたい
もっと待ちたい

生きたい
今ここを生きたい
もっと濃く、もっと大切に、今ここを生きたい

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