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あなたに首ったけ顛末記【長編小説】

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『異能もの現代ファンタジーラブコメ』女子向けライトノベルなお話です。お口に合いそうでしたら、ひと口だけでもいかがでしょうか?note独占配信(笑)&全話無料!不定期更新で連載中で…
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あなたに首ったけ顛末記<その1・はじめまして、首フェチの生き霊です>【小説】

あなたに首ったけ顛末記<その1> ◇◇はじめまして、首フェチの生き霊です◇◇ (5200字)  彼の首に、触れたかった。  ネクタイがほどよく締まったワイシャツのカラーの上の、彼の肌が見える部分。のどぼとけ。あごや耳へつながるライン。うなじの、髪の生え際のところ。  電車で毎朝出会う彼。少し離れた場所から彼の姿をこっそり見るのが、喪女な私のささやかな楽しみだった。理想の体型。マスクで隠れていない目と眉の造作、髪の質感、ヨシ。あとでスケッチに起こすため、彼の姿を目に

あなたに首ったけ顛末記<その20・招かれざる客は丁重にもてなせ>【小説】

あなたに首ったけ顛末記<その20> ◇◇ 招かれざる客は丁重にもてなせ ◇◇ (22800字) <1>水野春臣も狼に変わりますか? (5400字)  色恋だの、惚れた腫れただのを、心底鬱陶しいと思ってたってのに。  そういうのに溺れ、振り回されている奴らのノロケ話を、例えば職場の付き合いなんかで、聞きたくもないのに聞かされるたび内心、小馬鹿にしていたくらいなのだが。  そう、人を馬鹿にするのはよくない。馬鹿にするという行為はどうやら、無意識にブーメランを放つの