あなたに首ったけ顛末記<その21・歌い踊るは人の性(さが)>【小説】
あなたに首ったけ顛末記<その21>
◇◇ 歌い踊るは人の性 ◇◇
(約18400字)
<1>御崎十緒子・オニイサンなんか怖くない!(3)
(約8000字)
『金縛りで動きを封じられたり、意識を落とされたり、物理的に吹っ飛ばされたり? すごい力だ……そちらの手加減がなかったら、春くん、どうなってたんだろうね?』
春臣のお兄さん、睦也さんが。
この世のものではない二匹のヘビ、灰色ヘビ・はーちゃんと緑ヘビ・みーちゃんと一緒にいる、私、御崎十緒子に向かって、言う。