EDH「高名な者、ミシュラ」解説
1.統率者について
《高名な者、ミシュラ/Mishra, Eminent One(BRC)》
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたがコントロールしていてクリーチャーでないアーティファクト1つを対象とする。「ミシュラの戦機」という名前で4/4で他のタイプに加えて構築物・アーティファクト・クリーチャーであることを除き、それのコピーであるトークン1つを生成する。ターン終了時まで、そのトークンは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、そのトークンを生け贄に捧げる。
一言で説明すれば、「アーティファクトをコピーして生物にする」ということである。このデッキはこの能力により、イラストのような無敵の軍団を作り出すことを目指すものである。(資料1)で示した3つのメリットをうまく活用していこう。
2.デッキの動き
(資料2)を基に、4つのポイントから動きを確認していく。
⑴アーティファクトの展開
統率者が5マナであるため、序盤はマナファクトをはじめとする軽量アーティファクトを展開し、場を構築する。
マナファクト以外にも、相手のクリーチャーに干渉するアーティファクトや、手札の質を高めるアーティファクト(資料3)を採用しているので、状況に応じて展開するとよい。
⑵各種サポートの展開
アーティファクトのコストを下げたり、能力によってアーティファクトを場に出すカード等(資料4)の展開も考えられる。これにより、ミシュラをプレイした後の動きがスムーズになる。
⑶ETB(CIP)能力の使いまわし
ミシュラをプレイした後は、ミシュラの誘発型能力によりアーティファクトのETB(CIP)能力を再利用しつつ、ライフを詰めていく。ただしミシュラを含めても毎ターン9点しかライフを削ることはできない。邪魔なブロッカーを排除できるカード(資料5)を使いまわしつつ、統率者ダメージを狙いたい。
⑷統率者能力の複数回起動
ミシュラの能力をコピーするカード(資料6)を複数採用し、⑶の動きを強化する。
3.「ミシュラの戦機」の欠点を活用する
ミシュラの能力で生成される「ミシュラの戦機」には、終了ステップ開始時に生贄に捧げなくてはいけないという欠点がある。この欠点をカバーし、逆に活用する。
⑴生贄に捧げることをメリットに
先に紹介した《胆液の水源/Ichor Wellspring》や《尊き彫像/Prized Statue》のようなカードは場から離れることで、ドローや宝物・トークンの生成を行うため、ここに属する。
その他にも生贄に捧げることがメリットになるカード(資料7)がある。
⑵生贄に捧げることを無視する
生贄に捧げることを無視したり、別の方法でコピーしたトークンを場に残したりすることを可能にするカード(資料8)。
特に《増殖されし者、マスター/The Master, Multiplied》はミシュラの親友。
4.必殺技
ミシュラは殴り統率者だと思っている。しかし、それでも必殺技はあった方がいい。カラー的に、デモコン・タッサやブリーチコンボも搭載はできるのだが、それをするならミシュラである必要はないので搭載していない。
必殺技その1「《ゴンティの霊気心臓/Gonti's Aether Heart》」
場にミシュラ、霊気心臓、誘発型能力をコピーするカード(と起動に必要なマナ)があれば、毎ターンエネルギーカウンターを8個得ることができるため、無限ターンに突入できる(資料9)。
必殺技その2「《ヘルカイトの暴君/Hellkite Tyrant》」
暴君で殴ってアーティファクトを奪ってもいいし、自前でそろえてもいい。とにかくアーティファクトを20個並べてターンが返ってくれば勝てる。
これは単純に日本イラストの《ヘルカイトの暴君/Hellkite Tyrant》が使いたいという僕のわがまま。
5.あとがき
今回は《高名な者、ミシュラ/Mishra, Eminent One(BRC)》のデッキについて解説させていただいた。このデッキのスタートは《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア/Chiss-Goria, Forge Tyrant》だった。デッキを使っている過程で、もっとアーティファクトを強く使いたいと思うようになり、最終的にミシュラを使うことになった。ミシュラを選択してしばらくは、機体を戦機にして殴ったら面白いし、ついでに《メカ巨神のコア/Mechtitan Core》で変形合体してしまおうという目論見を持っていた。ちょうどキングオージャーにはまっていたのも影響している。しかし、機体が単体では仕事をしないことに気付き、機体が抜け、今の形になった。二匹のドラゴンについては、どう考えても他に採用した方がいいカードがあるのだが、ここは自分の「好き!」を優先した。
EDHの世界にいると、定期的に「Cか、C以外か」みたいな話題を目にする。個人的には100枚も枠があるんだから、2、3枚は好きなカード入れたらいいんじゃないのと思う。肩の力抜いて楽しめばいいのよ。
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