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“チームを組むこと”が自分の爆発的な成長につながる理由

チームを組むことで何ができるようになるのでしょうか。
デジタル社会が加速化し、個の時代と呼ぶ人も少なくない現在において、漠然とチームを組むだけでは、大きな効果を生み出すことはできません。

マイナスの要因になることだって多々あります。

個人で多くのことができるようになった今だからこそ、もう一度チームを組む理由を考える必要があります。

「なぜ僕たちはチームを組む必要があるのか?」

これを常に問い続けることで、真のチーム力を発揮することができます。

僕自身、野球というチームスポーツに16年間携わってきましたが、やはりチーム力があるチームとそうでないチームでは、実力に大きな差が生まれます。

その経験の中で、結局チーム力って具体的にどんな効果(メリット)があるのかを考えていきます。

チーム≠グループ

まず認識しなければならないのは、チームはただの人の集まりではないということです。

“チーム”とはある目的に対して志を共にする人たちの集団であり、ただ単に人が集まっただけの集団は“グループ”でしかありません。

目的を忘れた人が多数いるチームはうまく機能しません。
10人のチームであっても、2・3人程度の力しか発揮できないなんてザラにあります。

有名な「腐ったみかん」の話がありますが、チームにはこのリスクがあります。良くも悪くも、チーム内では誰かの行動が他の誰かの行動に影響を与えます。

※「腐ったみかん」とは、同じ箱に一つでも腐ったみかんがあると、周りの健康なみかんまで腐ってしまうことから、悪影響を与える人が一人でもいると周りの人まで悪い方に染まってしまうという考え。

だからこそ、チームをグループに変えてしまう人が多ければ多いほど、チームを組むことが損にしかならなくなります。

一方で、今は個人でも多くのことができるような時代です。
YouTuberなどはその先駆者かもしれません。

だからこそ、なぜチームを組む必要があるのかを考えなければなりません。
個人ではなくチームをとる理由は何かを今一度考えなければ、むしろ個人の方が良かったということになりかねないからです。

チームのメリット

ではそろそろ本題です。
これから書く3つが一般的にチームを組むことのメリットだと思います。

当たり前のように思えることかもしれませんが、意外と多くのチームはこのことを意識できていません。こんなにも簡単な3つを意識すればもっと良いチームになるのにもったいないことこの上なしです。

① 実現できるものの規模が大きくなる

チームの起源と言っても過言ではないと思います。

人がチームを組む理由は全てここから始まっています。

個人の時代と言われようとも、間違いなくチームを組んだ方ができることは爆発的に増えます。

YouTuberがテレビのような企画をしようとしても絶対にできません。
テレビのような規模、クオリティ、そしてその動画の毎日配信なんて個人では不可能です。

テレビ局という会社が中心となり、多くの人がチームを組んで動くからこそテレビという媒体は実現しています。だからこそ、自ずと影響力も大きくなります。

もちろん、今テレビ業界はネットメディアの台頭により佳境に差し掛かっているかもしれませんが、テレビが作り上げた「映像で人々を楽しませる」というエンターテイメントのにおいて、その作品の規模とチームの規模は比例します。

② 分業が進み最大のパフォーマンスを発揮できる

2つ目は“分業化”です。

個人であれば得意なことも苦手なことも、両方しなければなりません。
得意な作業は時間も手間もかからずどんどん先に進めるのに、苦手な作業のせいでプロジェクトのスピードが遅くなるのはよくある話です。

一方でチームを組めば、自分の苦手が誰かの得意であることが往々にしてあります。

こうなると、全員が得意な作業のみをするだけで、プロジェクトが進んでいきます。つまり、可能な限り最速のスピードで目的を達成することができます。

野球であれば「試合に勝つ」という目的があります。
その中で、投げることが得意な人はピッチングの練習をし、打つことが得意な人はバッティングの練習をします。

そうして「相手に点を取られない」「相手から点を取る」という二つの課題をそれぞれ得意な人たちがクリアすることで、「試合に勝つ」という目的が達成されます。

誤解を恐れずにいうのであれば、チームを組むことによって、ピッチャーは抑えるのであればバッティング練習はしなくていいし、バッターは打てるのであれば守備のことなんて気にする必要はないのです。

③ 多様性を持つことができる

3つ目は”多様性”です。

これは少し深ぼったことのように思えますが、すごく本質的なところです。

最近になるにつれてこの多様性(=ダイバーシティ)が主張され始めましたが、それはその通りです。なぜなら、同じ価値観しかなければ新しいものは作り出せないからです。

僕は多様性の一つの大きな強みは“客観性を取り入れられる”ということだと考えています。

様々な人がいるからこそ、一人では気づくことのできなかった視点から物事を捉えることができます。

みなさんも恋愛論などで男女の考え方はこうまで違うのかと実感した経験はあると思います。男女ひとつとっても大きく違うわけですから、自分と他人は絶対的に違います。

そしてその違いをしっかりと認識しなければ、影響力あるものは生み出せません。大きいことを成し遂げるためにチームを組んでいるのに、客観性無くしてその目標は達成できません。

「誰かのために頑張る」という非合理的な最強の要素

さて、以上の3つが合理的というかチームの要素を客観的に整理したものです。納得の度合いに差はあれど、誰もが理解できる部分だと思います。

個人では(苦手なことをするため)80%でパフォーマンスする人が、チームを組むと(得意なことに集中するため)100%の力を発揮できるという話です。そしてその100%の個人が集まることで、より大きな力でパフォーマンスを実現するという流れです。

しかし僕は“チーム”にはもっと大きな可能性があると考えています。
自分自身の成長を爆発的に飛躍させ、チーム全体の力も大きく向上する可能性です。

それこそ

「誰かのために頑張る」

という要素です。

野球というチームスポーツを経験する中で、幾度となく壁にぶち当たりました。時には練習をしたくなくなったり、こんな相手にはどんなに練習しても勝てないと思ったこともあります。

そんな絶望的な状況において自分を奮い立たせたものこそ「誰かのために」という考えでした。

一人では自分の諦めの代償は自分だけが払います。
失敗すれば全て自分の責任です。

しかし、“チーム”は違います。
「自分が諦めること=周りの人全てが諦めること」になります。

野球の練習をやめる場合で考えると、それは勝利という仲間の夢を諦めさせることになり、応援してくれる人たちの期待を裏切ることになり、自分を信じて送り出してくれた両親の想いを捨てることになります。

こう考えると、諦めることなど到底不可能です。
むしろ、”常に限界突破しなければならない”と考えるようになります。

一人であれば「ここまででいいか」と考えるような状況でも、「でも応援してくれる仲間のためを思ったらもう少し練習しないと」というように考えが変わります。

つまり、“チーム”は人の限界値を突破させる力があるのです。

先ほどチームに属する人は100%の力を発揮できると書きましたが、それは嘘です。真のチームに属する人は120%でも150%でも力を発揮するようになります。

それは一人では絶対に辿り着くことの出来ない領域であり、僕が考える“チーム”を組むことの一番の理由です。

もちろん、この状態が発動するのは真の意味での“チーム”に属する必要があります。「この仲間とならどんなこともやってやる!」と心の底から思えるくらいの“チーム”である必要があります。

まとめ

さて、今回もまとめていきます。

① “チーム”と“グループ”は違うため、“チーム”の長所を考えなければならない
② “チーム”の長所は「規模の拡大」「分業化」「多様性」
③ 真の“チーム”の魅力は個人が限界突破できる環境を作ること

冒頭にも書いたように、個人でできることの可能性が増えたからこそ、チームについてもう一度考える必要があります。

というよりも、個人の可能性が拡大したからこそ、“チーム”の可能性もより拡大したとまずは考えるべきです。

限界突破の話からも分かるように、個人で成功したい人も“チーム”という環境に身を置く経験が自分の成長につながる可能性は高いと思います。

最高のチームで最高の成長をして、最高の結果を出す

僕自身“チーム”に恵まれてきたからこそ大学まで野球を続けてこれましたし、大きく成長できたことは間違いありません。

みなさんも今一度自分が属するチームをどうすればもっとより良いものにできるか考えてみてはいかがでしょうか。それが自ずと自分にも返ってくるはずです。


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