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[ボードゲーム]十二季節の魔法使い ルール説明[BGA]

はじめまして、マンドラゴラです。
今回は、十二季節の魔法使いというボードゲームのルールのインストを書いていきます。
なお、ボードゲームアリーナでプレイする前提で話を進めていきます。オフラインで実際にプレイする際には、説明書に従って始めるためのセットアップを行ってください。

世界観

プレイヤーはクシディット王国という国の魔術師です。12季節、つまり3年の間で魔法のアイテムや使い魔を召喚し、クリスタルを集めることで、ほかの魔術師よりも優れた魔術師であることを示しましょう。

どんなゲーム?

ダイスとカードを用いるゲームで、ジャンルはドラフト、リソース・ハンドマネージメントです。魔力を蓄え、その魔力を用いて魔法のアイテムや使い魔を召喚して、点数(クリスタル)を増やしていきましょう。
普通のゲームだとカード50種、各2枚ずつを用います。ゲームの開始時にゲーム中に使うカードのドラフトを行うのですが、最初のゲームや初心者がいる卓ではカード30種でドラフトを行わずにゲームを開始する「見習い魔導士」のルールを選択することを推奨します。

カードの見方

ルールの説明に入る前に、このゲームの主役であるカードの説明をします。

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カードには、紫色の魔法のアイテム、オレンジ色の使い魔の2種類のカードが存在します。これらのカードをまとめてパワーカードと呼びます。

カードの上にカーソルを乗せると、そのカードの詳細を見ることができます。詳細には、①カード名、②召喚コスト、③カードの能力、④名声点、⑤カードの種類が表示されます。

カード名とは、文字通りそのカードの名を表します。
召喚コストとは、そのカードを召喚するのに必要な魔力です。カードの中には、魔力ではなく点数(以下、クリスタル)を要求するカードもあります。
カードの能力は、そのカードがもつカードの能力です。能力は3種類あり、カードを召喚した際に発動する召喚時効果、自分のターン中に起動することができる起動効果、カードが召喚されている限り働き続ける永続効果があります。そのカードがどの能力を持っているかは、カードの画像の左下に書いてあるアイコンを見ることで判断することができます。
名声点とは、ゲームの終了時にそのカードを召喚しているともらえる点数です。
カードの種類とは、前述した通り、そのカードが魔法のアイテムなのか使い魔なのかを表します。

プレイヤー情報の見方

もう一つ、BGAではおなじみのプレイヤー情報の見方についても説明します。

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①そのプレイヤーが現在持っているクリスタルを表示します。
②そのプレイヤーがこのラウンドで選んだダイスを表示します。このダイスについては後述します。
③そのプレイヤーが保持している魔力を表示します。持てる魔力の上限数は7です。
④そのプレイヤーの召喚ゲージの数を表示します。召喚ゲージについては後述。
⑤そのプレイヤーの手札の枚数を表示します。
⑥そのプレイヤーがゲーム中につかったボーナストラックを表示します。これも後述。
⑦そのプレイヤーがこのラウンドのスタートプレイヤーなら、黒いキューブが表示されます。

ゲームのセットアップ

実際のゲームの流れの説明に入ります。が、ゲームを始める前にやることがあります。カードのドラフトです。
各プレイヤーに手札が9枚配られます。その中から、このゲームで自分が使いたいカードを一枚選び、残った8枚を次のプレイヤーへ渡します。BGAだと、自分の次のプレイヤーとは、プレイヤー情報が並んでいる欄の、自分の下のプレイヤーになります。
次のプレイヤーへカード8枚を渡すと、自分の前のプレイヤーからカード8枚が渡されます。このは8枚から、同様に自分の使いたいカードを1枚選び、残ったカードを次のプレイヤーへと渡します。
これを、渡すカードが0枚になるまで行います。すると、自分の選んだカード9枚が残りますね。この9枚が、このゲームで自分が使う9枚になります。なお、カードはゲーム中に増えたりするので、納得のいかない9枚でも落ち込まないでください。

さて、この9枚ですが、ゲームの開始からいきなりすべて使うわけではありません。今度はこの9枚を1年目、2年目、3年目、と3つの3枚セットに分けます。このゲームはゲーム内時間で3年間行われますが、その中で年度の開始のタイミングでそれぞれの年に分けたカードを手札に補充します。なので、ゲーム開始時点では、1年目に充てたカード3枚でスタートします。

なお、「見習い魔導士」ルールではドラフトを行わず、配られた9枚をそのまま3つのセットに分けます。

ゲームの進行

全員のセットアップが完了したら、ゲームの開始です。

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ゲーム画面のこの円盤は、今の年月を表します。真ん中の数字は年を、周りの数字は月を表します。画像だと、1年目の1月ということになります。なお、1~3月は冬で、その3月ごとに春、夏、秋、と季節が廻ります。
3年目の12月を通過すると、そのラウンドでゲームが終了します。

ラウンドが始まると、それぞれの季節に対応した色のダイスが人数+1個振られます。

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スタートプレイヤーから順に、この中から1つダイスを選んでいきます。
全員がダイスを選んだら、スタートプレイヤーから順にターンを行っていきます。

まずターンの開始時に、選んだダイスから魔力が生み出されます。魔力には水、風、火、土の4種類があり、ダイスに書かれたそれぞれのアイコンの数だけの魔力をもらいます。ダイスは魔力だけでなく、召喚ゲージやクリスタルなどを生み出すものもあります。
ダイスに☆マークが描いてある場合、召喚ゲージを生み出します。これは、カードの召喚の際に、カードのコストとは別に必要となるものです。
ダイスに数字が書いてある場合、その数字ぶんのクリスタルを受け取ります。
数字に長方形のマークが描いてある場合、カードを山札から補充することができます。共通の山札の上1枚をみて、それを手札に加えるか、受け取らずに捨てるかを選べます。
ダイスの目の周りに円形の模様が描いてある場合、そのターン中、変転というアクションを行うことができます。これについては後述。

ダイスの処理が終わったら、以下のアクションを可能な限り実行することができます。

①コストを支払ってカードを召喚し、自分の場に置く。ただし、自分の場に召喚できるカードの枚数は、召喚ゲージの数までなので注意。なお、召喚ゲージの上限は15です。
②カードの起動能力を活性化させる。使いたい起動能力を持つ、自分の召喚済みのカードをクリックすることで、効果を起動することができます。ただし、カード1枚につき1度しかターン中は能力を使うことができません。
③魔力の変転を行う。プレイヤー情報に表示されている魔力を任意の数選択し、その魔力をクリスタルに変換することができます。どの魔力がどれだけのクリスタルになるかは、年月を表す円盤に書いてあります。現在の季節のスペースに書いてある魔力の位置によって、魔力の変転レートが変わります。例えば冬なら、水と風が外側で、火、土と内側に向かって書かれています。一番外側に書かれている魔力は1個1クリスタル、その内側は2、一番内側の魔力は1個3クリスタルに変転することができます。
ただし、魔力の変転を行うには、円形の模様が描かれたダイスを選んでいる必要があります
④ボーナストラックを使用する。年月の円盤の周りにある4つのボタンを押すと、お助けアイテムのような便利な効果を使うことができます。ただし、使えるのはゲーム中3回までで、使うたびに5、12、20と、ゲーム終了時に減点されます。
・左上:保持している魔力2つを、任意の色の魔力2つに変える。ただし、魔力を2つ以上保持していないと使えません。
・右上:このターン中、ダイスで円形の模様のものを選んでいなくても変転えを行うことができるようになります。また、このターン中に変転したとき、もらえるクリスタルが1魔力につき1増加します。この効果は累積します。
・左下:召喚ゲージを1増加します。
・右下:このボーナスは自分が長方形のダイスを選んだときにのみ使用することができます。通常のダイスのカードを引く処理を行わずに、「カードを2枚引き、1枚を手札に加え、残った1枚を捨てる」という処理を行います。

アクションが終わったら、パスを宣言します。宣言すると、次のプレイヤーのターンに移ります。最後のプレイヤーがパスしたら、ラウンドの終了処理が行われます。
ラウンド終了時に効果が発動するカードは、この時点で効果が処理されます。その後、誰も選ばなかったダイスの下に書いてある点の数だけ、円盤の黒いキューブが動き、時が進みます。ここで年を跨いだとき、新しい年度に対応した、ゲーム開始時に分けたカード3枚を手札に加えます。
そしてスタートプレイヤーが次のプレイヤーに移り、新しいラウンドが始まります。

これを3年の12月を過ぎるまで繰り返し、12月を過ぎるとゲームが終了し、得点の計算に移ります。

得点計算

以下のように得点が計算されます。

まず、以下のものをすべて足し合わせます。
・所持しているクリスタル
・自分の場に出ているカードの名声点の合計
・カードの効果によってゲーム終了時に得られるクリスタル

次に、ボーナストラックの数字分減点します。
最後に、ゲーム終了時に残している自分の手札1枚につき、5クリスタルの減点が入ります。

計算終了後、誰よりも多くクリスタルを所持しているプレイヤーの勝利となります。同点の場合、多くのカードを場に出しているプレイヤーの勝利となります。

終わりに

以上が十二季節の魔法使いのルールとなります。私は初めてこのような文章を書くので、伝わりづらい部分等々あると思いますが、容赦していただけると幸いです。

このゲームに登場するカードはどれも個性的な効果を有しており、カード同士の組み合わせ次第ではいい感じにコンボしたりと、TCGプレイヤーには特に楽しんでもらえるようなゲームになっています。
基本のセットだと50種ですが、拡張2種類とプロモカードまで合わせると94種にまで増えます。基本のセットで遊び慣れてきたら拡張を入れてみるといいかもしれません。

以上です。よきボドゲライフを。


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