フレッシュパスタに魅せられて(pasta fresca)
三軒のイタリア料理店
(confronta tre)
久しぶりの小さな旅行で、岡山周辺のイタリア料理店を三軒、
うろうろ巡り。
13日昼は牛窓へ。
噂に聞いていた、パスタが評判の小さなカフェテリア風の店。
平日のランチでも1時間半の時間制限で満員御礼。
瀬戸内の海辺でちょっとした“エーゲ海のような”
ロケーションが売りのようです。
料理は日本各地ですっかり定着したお馴染みの
「イタリア家庭料理の延長」で無難な路線。
商いは繁盛して“なんぼ”西大寺駅から遠方の小さな町でこれは立派。
13日夜は岡山市内
ミシュランにも掲載されたこの店、岡山ではトライしてみたかったところ。
予約で7席限定、コースのみ、、、強気
確かな調理技術に裏打ちされた
北イタリアピエモンテ界隈の伝統的な料理と充実のワインは玄人好み。
エノガストロノミー(enogastronomia)をしっかり把握。
*エノガストロノミーとは料理とワインをしっかりマッチィングさせた食文化
“クラッシックで重い北イタリア料理”に勝負をかける心意気にエールの乾杯!
14日昼は播州赤穂(あの忠臣蔵の町です)
きれいな町中のピッツエリアで昼食を。
ナポリ仕立ての本格派
お約束のドーンと分厚い熱々の一枚。
とりわけながら食べる“粉もん料理”の最大のウリ、腹持ち良しのお得感。
しっかり押さえてここも人気の繁盛店
感想です
三店とも絵に描いたような繁盛のセオリー通り
① 顧客の選別:確かな技に裏打ちされた料理で顧客を店が選ぶ
② 立地:手の届くミニ旅行で非日常をちょこっと体験出来るロケーション
③ 大衆性:最大公約数の顧客層に指示されるわかり易い粉もん料理
今回の三軒の店は繫盛店セオリーのどれかをしっかり捉えて見える化。
さて、それでこの三軒の店、10年後に生き残っているのはどこだろう?
(私はグルメ評論家でも、旅行レポーターでもありませんので
個々の店舗の味の評価は致しません)
で、いつもの“小さなパスタ屋さん”開業の為のヒントを
前回、人手不足の事をつぶやきました。
なぜ、人が集まらないのか、定着しないのかの大きな原因の一つは
「磁石」の違いです。
① スタート時に、すでに高い知名度、高い調理力の憧れの
オーナーシェフ一に黙っていても、お客さんも良いスタッフも強力な磁石の力で引き寄せられます。
② 他方、まあまあの調理力、無名に等しい知名度の小資本のシェフは
磁石が弱く上顧客も優れた人材もなかなか引き寄せられません。
残念ながらこれは事実です。
だから小さな食べ物屋さんは「まず一人か、夫婦二人三脚」で手堅く船出をして下さい。
必ず一点突破のチャンスはあります。
ではまた。