1歳8ヶ月の息子と、熱海へ
子どもが生まれる前、私たちは旅行好きの夫婦でした。長期休暇をとっては海外旅行に、土日でもポチポチ国内旅行に行っては、その土地を歩いて食べ物を食べてお酒を飲んで、、ここで生まれてたらどんな人生だっただろう、などと思いを馳せるのが好きでした。自分はたまの旅行の為に、毎日あくせく働いているのである、と思ってました。他の贅沢は特にしてませんでした。
子どもが生まれてくると分かったとき、ああもう旅行に行けないなあと、少しだけ悲しくなりました。でも、実際子どもが生まれると、悲しんでいる余裕は全くありませんでした。子育ては純粋に楽しいし、息子の成長に合わせて、課題は毎日更新されていき、それと向き合うのでやっとで、、、なんというか、高望みしなくなりました。こうして、家と家の周りだけの生活が始まります。これはコロナの状況下もあるかも知れません。(悩む選択肢がなかったのは、とてもラッキーと言えます)
実際、子どもと一緒に旅行するなんて、、、考えただけでちょっとクラクラします。友人達の中には、7ヶ月の子どもとヨーロッパに行ったり、4ヶ月の子どもと台湾に行ったりという強者もいるのですが、、、いや〜ほんと強者ですわ。猛者。苦労しか想像できない。私たち夫婦には到底無理、と判断してました。
・・とは思っていたのですが。世の中のコロナの感染状況が少しずつおさまり、私たち夫婦もワクチン接種が終わり、子どもは離乳食は完了し、少しずつではあるが手がかからなくなってきている、今、このタイミング。イヤイヤ期に片足を突っ込みかけているけど、まだなんとかなっている、今、このタイミング。今、今でしょ。今行かなくていついくのだ。
再び旅へ。という心の声に従うことにしました。そうだ、熱海いこう。
ということで、今回は1歳8ヶ月の息子と、1泊熱海旅のお話です。
そうだ、熱海行こう
なぜ熱海か。それはもちろん海があるからです。私は山国育ちなので、海に強い憧れがあります。息子には広い世界を見てほしいと思い、せっせと近くの人工海岸に連れてってはいるのですが・・・でも、ないんですよ水平線が。「丸い地球の水平線に、何かがきっと待っている♪」とひょっこりひょうたん島の主題歌も言ってますが、そうなんですよ、水平線あっての海ですよ。ということで思いついた近場の水平線、それが熱海です。行ったことないけど、アマルフィに似てるらしいです。ここなら、海外旅行気分も味わえそうです。そう、私が見たいんです水平線を。
というのは、実は2番目の理由で。笑
本当は、行きたかったベビーウェルカムの宿があったから、理由はそれに尽きます。1歳子連れ旅行に、高望みは厳禁です。1泊2日が限界。ホテルに行って帰ってくるが限界。その他の観光など無理。ホテルも、子ども歓迎と謳ってくれてるような宿でないと厳しいだろう。
・・・ということは、ホテル時間をいかに充実させられるか、そこに尽きると考えました。子連れ3人旅だけど、旅行に行きたいのは親、ということも忘れてはいけません。1年8ヶ月頑張った自分達を労いたい。子どもにストレスがない宿であれば、親にもストレスがかからないのではないか。ということで選んだのは星野リゾート、リゾナーレ熱海です。
初めての子連れ旅を、お膳立てしてくれる宿
リゾナーレ熱海は、とってもベビーフレンドリーな宿で、私たちが泊まったのもベビー連れ専用のお部屋。デフォルトで、全ての角にムニムニ材が貼ってあり、おもちゃや、赤ちゃんにまつわる必要な全てのものが揃っています(お尻ふきウォーマーまでありました)。息子が、全く場所見知りせず、0秒で場に馴染んだことが1番のエビデンスでしょう。
お部屋は広すぎたくらいで、保育園が開けそうな広さ。ちょっと贅沢しすぎちゃったかな・・とも思いましたが、息子の手にかかればあっという間に全部屋体育館化。広さも含め正解でした。いつも、かまってちゃんの息子なのですが、1人で没頭して遊んでくれ、なんだか久しぶりに落ち着いた時間を過ごせました。窓が大きくて熱海が一望できます。そう、水平線です。涙
誤算があるとしたら、お部屋が快適すぎて、ホテル施設の散策ができなかったこと。こちらのホテルの売りは空中アスレチックらしいのですが、もちろん対象年齢外というのもあるのですが、仰ぎ見にすらいけませんでした。
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お食事は2択です。子どもと一緒にビュッフェか、子どもを託児所に預けて和食会席か。我々は迷わず、子どもと一緒にビュッフェを選びました。コロナ禍で息子は外食を1度もしたことがなく、ずっと機会を伺っていたのです。子どもに対する理解があり、子どもokな食べ物も揃ったこのビュッフェが、堂々のデビュー戦としては相応しいように思いました。ベビーチェアも設置済み、エプロンなども全て揃ってます。まずは子どもに食べさせるものを、、とモタついていると、スッと子ども用盛り合わせが出てきて、大変助かりました。1人が息子に食べさせ、1人が食事を選びに行けます。お食事は、大人も大満足の内容で、よなよなエール生も飲めて、最高でした。私たちにとっても、久しぶりの外ごはん体験でした。コロナ対策も、これ以上ないのでは?というくらい、しっかりされている印象でした。
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大人の目的は温泉です。ああ、温泉なんていつ以来だろうーー。こちらは必要十分な大きさで、半露天は解放感もありとても良い時間を過ごせました。ちなみにオムツ外れていない子どもの入浴はNGでした。子供はお部屋のお風呂(これまた海を見下ろせて解放的)を楽しんでました。(と言いつつ、風呂見知りして、泣いてましたが)
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あと、赤ちゃん可のプールがあり、プールデビューを果たしました。本人は、あまりのことに水の中で固まってましたが。あとは、キッズスペースのボールプールには、大はしゃぎでした。
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トホホなアクシデントも、道中もちろんありましたよ。
息子は長距離車移動も初めてだったので、行きは物珍しそうに静かしてました。(帰りは飽きたのか大暴れ) 行きのサービスエリアでなぜかウ○チまみれになり、上の服は車の中だったので、上半身裸で堂々とトイレから出てくる羽目に。あとは夜、子どもが楽しくなってしまい遊び始めたことは誤算だったなー。買っておいたお酒が飲めず、、寝かしつけてたらまさかの全員23時前就寝でした。もったいなー。そんなこんな含め、楽しい2日間でした。
我が家のニューノーマル
なんだかんだで、水平線は良かったです。いろんなことがあった2年間だったけど(私も世の中も)、でも、海は水平線は、常にそこに何も変わらず穏やかにあったのだ、と思いました。海の包容力おそるべし!
チェックアウト後は、熱海サンビーチに行きました。近くのもので精一杯の息子には、全く水平線は目に入ってなかった模様。でも砂浜、楽しそうでした。
ちょっと思い切りましたが、とても有意義な経験でした。これが我が家の旅行のニューノーマルなんだと思いました。子どもも自分達も、とても楽しめた実感があります。楽しいじゃん、子連れ旅。素直に思えました。その後の行動にも自信がついて、ファミレスデビューしたり、動物園デビューしたり、電車やバスに乗ってお出かけしたり、楽しくやってます。これから、できることがどんどん増えていくの、楽しみだなあ。
※ちなみに、表紙の画像は熱海はありません。
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