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不動産会社と施工会社の信頼性を見極める方法

旗竿地という言葉を知らずに、売買契約を結んでしまった我が家。もともと物件を探していたとはいえ、かなり無知なまま進めてしまったので、親族にはかなり心配をかけました。(きっかけから契約までの流れ↓)

特に複数の賃貸物件を運用している妻の祖父母、屋根修繕を中心としたリフォーム会社を経営している弟からは何度も確認されました。
「不動産会社と施工会社は本当に大丈夫なところなの?」と。つまり、不動産会社や施工会社の信頼はどれほどなのか?ということでした。

当初は全くの無知からスタートした我が家も、契約に向けて短期間で情報や知識を詰め込んだり、仕事のスキル・ナレッジもフル活用して、本当に契約して良い相手なのかどうか、付け焼き刃程度には様々な対策、対応も行いました。

不動産購入素人の情報がどれだけ役立つかわかりませんが、我が家が不動産会社、施工会社も信頼性を確認するために行ったことを紹介したいと思います。


不動産会社の信頼性

長年、賃貸物件を運用してきた妻の祖父母が最も心配していたのが、契約する不動産会社の信頼性です。
「何十年も前の話だけど、物件の契約をしないで帰ろうとしたところ、軟禁されて支払いを求められた会社もあったんだから、ちゃんと調べないとだめだよ」という実体験から、かなり心配してくれました。

我が家も不動産選びから売買契約にいたるまで、同じように不安があったので、事前に調べたポイントをまとめます。

  • 創業年、資本金などの基本情報

  • 代表取締役の個人名検索

  • 宅地建物取引業免許証番号の更新回数

  • 取扱金融機関

  • 転職サイトでの評判

ちなみに、義祖父母はわざわざ懇意にしている不動産会社に取引相手について聞いてくれたりもしたようです。やり過ぎだとは思いましたが、とても心強い後ろ盾になってくれています。

担当者の信頼性を担保するものは?

極端に言うと相性と言えるのかもしれませんが、個人的におすすめの方法は質問しまくることです。当たり前のことでも、どんなに些細なことでもなんでも質問します。知らないことだけ質問するのではなく、たとえ知っているものだとしてもアホなふりをして聞くことが重要だと思っています。(会社でも部下との1on1、企業選定のときにも役立つスタンスです)

  • 質問↔回答のコミュニケーション回数が増えると雑談する機会も増えてくるので、その人の人となりを垣間見えたときに相性的に問題ないのか。

  • 加えて、回答の即時性、正確性、論理性も客観的に確認できますので、担当者としてのレベルは、契約相手として信用がおけそうか。

これらが、担当者の信頼性を確認するのに役立つと思います。

施工会社の信頼性

屋根修理を中心にリフォーム会社を経営している弟が心配してくれたのが、施工会社の信頼性です。

不動産会社同様に、事前に会社概要はじめとした情報を調べてはいましたが、地元の施工会社ということもあり、インターネットでも調べられる情報は限定され、公式サイトもWordpressの無料テンプレートを使った程度で、これが仕事の取引先だったら第一印象はちょっと不安という感じでした。

ただし、良くも悪くも、施工会社としての能力は会社概要や評判だけで確認できるものではないので、信頼足りうる施工会社なのか確認したポイントをまとめます。

不動産の担当者から情報収集をする

インターネットで調べきれなかった会社概要(規模感や体制など)は、不動産の担当者に聞くのが早かったです。特に不動産会社との関係性が浅いか深いか、施工実績にどういうものがあるのかを伺うことで、どんな施工会社なのか、事前に知れるのは安心材料の1つになりました。

特に担当者は契約を勝ち取るために信頼関係を作りたい動機も強いので、契約するかどうかはさておき、あくまでもこのプロジェクトを一緒に成功させたい、という前提のコミュニケーションを取ることで、ポジネガどちらの話も聞き出せたようには思います。

実際に建てた家を見学する

タイミングよく、同じ施工会社が建てた家の入居前物件があるとのことだったので、すぐ見学しに行きました。施工会社の標準仕様がどういうものなのか知り、またどんな仕上がりになっているのかを確認しました。

今思えばもっと見ておけばよかったポイントはたくさんあるのですが、その場でも不動産の担当者に「あれはどうなっているのか」「こういうときはどうなるのか」など、現物を見ながら確認できたのが良かったです。

建築プランに変なデザイン性やこだわりが入っていないか

建売住宅だと売れやすい無難な建築プランであることが多いと思いますが、不動産会社の担当者から「この施工会社は建売っぽくないおしゃれな家を建てるんですよね」ということを伺っていました。
そのことをリフォーム会社を経営する弟に共有してみると「なんだかんだシンプルな作りがコスパが良く、壊れたときや経年劣化のリフォーム時も直しやすい。」ということで、次のポイントを抑えるように言われました。

  • 屋根は切妻屋根

  • (セミオーダーができるなら)リフォームを見据えた建具選び

施工管理者が職人気質な人か確認する

物件見学の数日後に、施工会社からプラン説明を受ける機会があったのですが、そこに登場したのは施工会社の社長でした。

リフォーム会社を経営する弟の話や仕事への姿勢を見ると、現場を知っている職人気質な社長なら安心できると思ったので、お金の話はほとんどせずに、仕様や性能、製品の型番比較など細かい質問をたくさんしました。
すると、どんな質問にもどもこることなく、はっきりとした回答をもらえたこと、聞いている以上の詳細を深堀して語っていたことから、信頼ゲージがかなり上がったことを覚えています。

建売物件は短い商談期間で大きい意思決定をするので素人にはハードモードすぎる

以上、我が家なりに不動産会社と施工会社の信頼性をできるだけ確認したうえで、最後はエイヤで売買契約を締結しました。

ただ、よくよく考えてみると、会社なら数十万円、数百万円でも次のように極力リスクを軽減するような手順を踏むのに対して、

  1. 相見積もり

  2. 商談①

  3. 反社チェック

  4. 企業選定と社内決議

  5. 取引先登録

  6. 契約書作成、確認

  7. 契約完了

個人の住宅購入は商品(物件)を見て数千万円の意思決定するまで、立地・予算・時間以外にリスクを軽減する手段、評価方法がほとんどないのがハードすぎると思いました。

不動産取引においては様々な法律・規制があるとはいえど、契約においては物件を買う消費者と不動産会社では対等ではないことを痛感しました。
我が家のような人は少ないと思いますが、無知のまま場当たり的に付け焼き刃で契約を進めてしまわないように、反面教師として参考にしていただければと思います。

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まんどる
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