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69 ブレイクスルー賞のお祝いの席に参加する
理系と文系のはざまで行きてきた人間にとっては、情報系はともかく生化学の分野、ライフサイエンスの分野はほぼ未知の領域です。
大学の仕事をしている関係で、先日「ブレイクスルー賞」を受賞された柳沢正史さんのお祝いの席に参加してきました。
ご存知の方も多いと思いますが、柳沢先生は世界的な「睡眠」の研究者で、キャリアの早い段階で内皮由来血管収縮因子「エンドセリン」を発見し、その後テキサス大学で睡眠覚醒を制御する神経伝達物質「オレキシン」を発見した方です。睡眠はまだわからないことが多く、でも睡眠にかかわる問題を抱えている人も多く、睡眠や冬眠を解明できれば解決できることもとても多いわけで、先生の研究は世界中から注目されています。ライフサイエンス部門のブレイクスルー賞の受賞はそのひとつの証でもあるわけです。
すでにエンドセリンやオレキシンの発見をベースとした薬もでており、そういう意味で、臨床ではなく研究の道に進まれた先生の「未来の患者を救う」ことにきちんと繋がっているのがすごいなあ、と思います。
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お祝いの席はとても温かいもので、ホテルなどではなくIIISという研究拠点のいつものセミナールームと裏庭のバーベキューエリア。研究内容のすごさがほとんどわかっていないランキングでいえばトップクラスの私にとってもわかりやすい講演で、みなさんからのお祝いの言葉も楽しい、心のこもったものでした。
プレッシャーもおありだと思いますが、ぜひ楽しく研究を続けていっていただきたいなあ、と思ったのでした。