ドッジボール、というフィルター。

私のツイッターのアカウント名は「ドッジボール大好きお兄さん」です。
最初は「おじさん」でしたが、確かにもう40歳ではありますが気持ちは小学生なので速攻変更しました(笑)

今の法人でも「ドッジボールバカ」と周りに言われているくらい、実は改めてアイデンティティの一つになっているというのは#MorningHouseで気付かされ、それは本当に大きな気付きでした。

実はドッジボールは社会人でこの仕事を始めてから真剣に関わるようになりました。小学生からずっとサッカー派だったので、遊びではやっていましたけど、指導、という形で関わり、その面白さを知ったのは社会人になってからです。

最初の法人で、様々な自治体の児童館、学童が集まるドッジボール大会の運営を任せてもらことになりました。
その時に自分の施設でもチームを組み、先輩の職員と一緒に子どもたちに指導をすることになりました。

その頃の自分は熱量を出すことが恥ずかしくて変なプライドを持っていました。
「子どもに暑苦しく、体育会系みたいなノリ、必要?」
「感情を出しすのではなくてクールにかっこよくスポーツすれば良くない?」
そう思っていました。

当時は先輩が試合に行くときに子ども達にしおりも兼ねてひとりひとりに合わせたメッセージを書いて渡していました。
「もっと熱く、もっと感情を出そう」
私にもそんなメッセージをくれました。

試合の時は事務局だったので全部応援することは叶わなかったのですが、子どもの試合をする姿に思わず「いけっ!!!」と叫んでいました。
当たったら子どもと同じだけ悔しがり、勝てば子どもと同じように喜ぶ。
試合中に負けるムードを感じたら「まだ時間ある。大丈夫!!」そう声をかけていました。

声をかけることに恥ずかしさもあったのですが、一度出してしまったらもう止まらなかったです(笑)
それはつまり私自身の中で感情を表に出したかったのに抑えられていた、ということに気づかされる瞬間でした。

それから4年後。
転職して法人も変わり、自分で法人内の施設が集まってドッジボール大会を立ち上げる所までするようになりました。

その上で自分の施設でもチームを組み、指導をするようにもなりました。

子ども達に教える事は4つだけ。
①味方を責めない
②良いプレーは褒め、失敗したら「大丈夫」と声をかける。
③最後まで諦めない
④挨拶は然りと大きな声で。
これだけです。
ボールの投げ方、とり方の基礎は伝えますが、それ以降は練習はしますが戦術は一切教えません。

そして、当時の先輩の教えを受け、真剣に子どもたちに向き合ってきました。
これを続けてきての結果はまた今度じっくり書き記そうと思います。

今回伝えたかったのは、ドッジボールってただ大人数でボール遊びをさせられ、低学年でもできるスポーツ、という単純なものではないということです。(そもそも大人が少し楽できる、みたいな発想や「させられる」という考えが好きではありません)
また、少し前は「ドッジボールはいじめを増長させる」という発表もありました。

ボールがとれなかったら参加できない。
強いボールが投げられなかったらヒーローになれない。
当てられたら仲間の迷惑になって後ろめたい気持ちしかない。
逃げるだけだと仲間に責められる。

苦手な人はどうしても「ドッジボール」というワードを聞くだけでそういうネガティブなフィルターがかかってしまう。
それはそう感じさせてしまう大人の責任だと私は思っています。

ボールを取らないということは逃げ続ければ勝てるチャンスを作れる人になれす。
強いボールでなくても仲間にパスはできる。
当てられたら外野から内野に応援ができる。

一人ひとりが主役になれるし、一人ひとりがそれぞれの得意分野で活躍できる。
試合中一度もボールに触らずに試合が終わるなんてことだってあります。
私はそんな時「たくさん動いてたくさん声掛けたね!!」と一人ひとりを認めて声をかけます。
コートにいる時は全員が主役で全員で一つの思いで参加するのです。

それはドッジボールでなくても勿論良いのですが。

「ドッジボールは人間的に成長できる可能性がある」
私はそう思っていつも子ども達と遊んでいます。


「なぜ 北村さんはドッジボールバカなんですか?」と聞かれたらそう答えます。

かつては苦手であった人も。
審判すら苦手でできれば関わりたくない人も。
子どもに当てられたくないプライドの高い人も。

大人としてのアプローチはさまざまです。
私が記した可能性があるなら、そして子ども達が楽しく人間的に成長できるなら。
「フィルター」を外してみませんか?

今日はそんなフィルターをつけるのは勿体ない、ということを記してみました。

そして、どんな指導をしているか、気になる方、お待ちしています(笑)


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