児童館における企画力の高め方とその集客について
私は児童館での勤務が14年、学童クラブが1年、学校内の学童クラブと子どもひろばの一体型が5年と、児童福祉に関わって20年経験させてもらっています。
特に児童館での勤務の際は、公務員としての立場ではなく、あくまで法人が自治体から委託を受けて運営を任される「指定管理者制度」という中での運営なので、自治体との契約は最長5年(自治体によりますが)となり、5年目にプレゼンをして再選定、という流れになっています。
どういうことかというと「利用者や自治体が、運営が適切ではない」と判断されたら5年を待たずして契約を切られてしまう、という環境に身を置いている事になるのです。
これは、責任とプレッシャーが指定管理の児童指導員には非常にあるという事にもなります。
管理職(館長や部門リーダー)の立場であれば、スタッフの質を下げてしまったり、魅力ある「居場所」を作る事が出来なければそこで働くスタッフを路頭に迷わせてしまう、まである責任を背負う事になります。
(勿論スタッフ全員がこの意識を持っている事が一番ですが)
そういった責任と意識も持ちつつ、「子ども(地域の人たち)の居場所作り」を意識して取り組んでいく。
常々児童館の仕事は本当にやりがいしかないと感じています。
そんなやりがいしかない児童館の指定管理運営を任されている立場としては「利用者の評価」は勿論「利用者の人数」も大事になってきます。
数字の部分でのこの「集客」は切っても切り離せない。
「集客」=「居場所としての認識」
に繋がるわけです。
まずは地域の人、子ども達に児童館を認知し、来てもらわなければ「居場所」になる事ができない。
これが児童館の一番の課題でもあります。
指定管理として運営していく指導員の皆さんとしては必ず直面する課題であり、むしろこの部分を意識できない運営は「地域の居場所」として欠けていると思います。
利用者にとって、地域の人にとって魅力的なものを生み出していくパワーを使っていく事を児童福祉に関わる人は怠ってはいけないのです。
「あそこの児童館でバンドできるって」「あそこの児童館は乳幼児のスペースがきれいで落ち着いててすごしやすいって」「あそこの児童館のスタッフは明るくて気にかけてくれて相談しやすいって」「あそこの児童館で面白いイベント沢山やっているって」
等など…。
認知してもらう点において大事になってくる要素の一つのはこのように「口コミ」があります。
前置きが長くなりましたが、「魅力ある企画」を立てていき、口コミで広がっていく事が「居場所作り」において大事になる一つの手法だと考えられます。
では、魅力ある企画を立てるにはどうしたらいいのでしょうか。
(児童館でなくてもこの「魅力ある企画の立て方」は非常に大事だと思います)
企画の立て方とそこに至る思考を記したいと思います。
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