僕のお姉ちゃんと僕の隣の席の子は僕の事で何故かマウントを取り合っています。 ②
〇〇:和、いつのまに居なくなってたんだよ。
和:遅刻しちゃいそうだったから先に行っちゃった。
〇〇:酷いなぁ。
和:ごめんね。
お久しぶりです。僕の名前は遠藤〇〇。隣の席の井上和と僕の姉の遠藤さくらは僕の事を取り合っています。
和:ねぇ結局キスしたの?
〇〇:してないよ。大体お前ともしてないんだからな?
和:はぁ?私は〇〇とキスしました
〇〇:してないから。和さ、適当な事言うなよ。さくら、機嫌が悪くなるだろ
和:ごめんごめん。さくらさんに勝ちたいから嘘付いちゃった
〇〇:勝ちたいって何だよ。
和:さくらさんよりも〇〇の事を感じたいの
〇〇:なにバカな事言ってんだよ。
和:ねぇ〇〇ギュッしよ?
〇〇:は?なに言ってんだ。ここ教室だぞ?
和:でも、さっきしてくれたじゃん。
〇〇:さっきは色々そういう雰囲気があったしさ
和:そういう雰囲気って?
〇〇:言わせんなよ。思い出すだけで恥ずかしいわ
和:なに顔赤くしてんのよ。可愛いなぁ。ツンツン
和は僕の頬をツンツンしてくる。
〇〇:やめろって。
和:ほら?ギュッして?
〇〇:また後でな。
和:むぅ。
和は顔を膨らませる。
〇〇:その顔やめろ
和:何でぇ。
上目遣いでそう言いながらまた顔を膨らませる。
〇〇:可愛すぎるからだよ。ギュッ
和の膨らんだ頬を僕は2本の指で潰す。
和:ん。ちょっとやめてよ。
〇〇:なに顔赤くしてんだよ。
和:むぅ〇〇の意地悪。
〇〇:ごめん。ごめん
和:ねぇさっきの言葉もう一回言って?
〇〇:さっきの言葉?
和:うん。可愛いって言ってくれたでしょ?
〇〇:え?言った?
和:うん。言った。むぅ
和は再び顔を膨らませる。
〇〇:だから、その顔やめろって
僕は膨らんでいる和の頬を再び潰す。
和:ん。もうそれやめてよ。
〇〇:和がその顔するのが悪いんじゃん
和:はぁ何で私のせいなの?〇〇が潰さなければ良いだけでしょ?
〇〇:分かった。もう潰さない
和:ほんとに?
〇〇:うん。絶対しない。
和:じゃあ次したらどうする?
〇〇:別になにもしない
和:はぁそんなのズルい。次したらチューだからね。
〇〇:重すぎだろ。
和:はぁ私とチュー出来るのに何が重いの?むしろご褒美でしょ
〇〇:なに自惚れた事言ってんだよ。
和:自惚れてないし。私とチューしたい人がこのクラスにどれだけ居ると思ってんの?〇〇もその1人のくせに
〇〇:勘違いすんな。アホ。俺はさくらが居るから充分だ
和:え?やっぱ私よりもさくらさんの方が好きなの?
和の表情が曇る
〇〇:俺はさくらの方が好きかなぁ
和:え?そ、それほんと?
和が子犬のような目で見てくる。
〇〇:何だよ。その顔。可愛すぎだろ
和:どうせ嘘なくせに
そう言いながら和の頬は少しずつ赤くなっていく。
和:どうせ〇〇はさくらさんの事が好きなんでしょ?
〇〇:冗談だよ?
和:え?
〇〇:ほんとは和の事も好きだよ?
和:え?ほんと?
〇〇:うん。ほんとだよ。ナデナデ
僕は和の頭を撫でる。
和:えへへ。ありがと。でも、何で嘘ついたの?
〇〇:和の悲しむ顔がめちゃくちゃ可愛いからさ。
和:え?私の悲しむ顔見るために嘘ついたの?
〇〇:うん。そうだよ
和:むぅ〇〇の意地悪。
和はまた〇〇の頬を膨らませる。
〇〇:ギュッ
僕はさっきよりも強く和の頬を潰す。
和:んん。やったなぁ。
〇〇:あ、やべ。
和:〇〇、私とチューしろ
〇〇:は?本気なの?
和:当たり前じゃん
和少しずつ僕に近づいてくる。
〇〇:まじですんの?
和:うん。
和は目を閉じる。
〇〇:絶対やんないから
僕は教室を抜け出して和から逃げるようにして走る
和:〇〇、ちょっと待ってよ。さっき約束したでしょ。絶対逃さないからね
和は逃げる僕にそう言い、僕の後を追いかける
和:待てーーーーーーーー
〇〇:追いかけてくんなぁ
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3年1組
さくら:はぁ〇〇浮気してないかなぁ。もう授業集中出来ないよ。
私は窓の外を見て黄昏る
教師:遠藤。なにボーッとしてんだ。
さくら:す、すいません。〇〇の事考えてました。あ、
〇〇の事考えすぎて思わず言ってしまった。
教師:〇〇って誰だよ?彼氏か?
遥香:違いますよ。さくちゃんの弟です。
教師:あーあの子か。〇〇って言うんだ。良い名前だな
遥香:さくちゃんは弟の事が大好きなんです。
教師:へぇ仲良いんだ
さくら:もうかっきー言わないでよー。
遥香:ごめんごめん。えへへ
さくら:はぁ〇〇大丈夫かな
15分後
教師:4時間目の授業終わります
遥香:さくちゃん。一緒にご飯食べよ?
さくら:ごめん。今日はちょっとダメかも
遥香:えぇ分かった。
さくら:ごめんね
私は急いで階段を降りる
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和:〇〇〜一緒にお弁当食べよ?
〇〇:今日は友達と食べるよ
和:ねぇお願い。一緒に食べよ?
〇〇:何でだよ?また今度じゃダメ?
和:だーめ。今日は〇〇と一緒に食べたいの
〇〇:えーちょっとどうしよっかなぁ
男1:〇〇〜先行っとくからなぁ
〇〇:うん。分かった。後で追いつくわ。
和:絶対行かせないからね?
〇〇:明日食べよ?
和:やだって言ってるでしょ?早く屋上行こ?
ガラガラガラガラ
教室の扉が勢いよく開く。
さくら:はぁはぁ。〇〇居た
〇〇:え?さくら?どうしたの?そんなに汗掻いて
さくら:〇〇が和ちゃんとイチャイチャしてるんじゃないかって思って急いで来ちゃった。
和:ほらぁ〇〇が遅いからぁ。さくらさん来ちゃったじゃん
さくら:〇〇、ご飯食べ行こ?
〇〇:はぁ。さくらも?
和:さくらさんダメです。私が食べるって先に約束してるんです
さくら:そんなのズルい。私は〇〇のお姉ちゃんなんだよ?
和:そんなの関係ないですって。
さくら:関係あるもん。〇〇は私の物なの
和:ダメです。〇〇は私のです。一緒に過ごした時間はさくらさんの方が多いと思うですけど〇〇への愛は私の方が強いです。
さくら:〇〇の事を知ってるのは私だもん
和:私も〇〇の事たくさん知ってます。
〇〇:ちょっと教室でそんなのやめてくんない?
和、さくら:〇〇は黙ってて
咲月:〇〇も大変だね。
〇〇:まじで大変だよ。
彼女の名前は菅原咲月。
咲月:和とさくらさんが争っている間に行ってくれば?
〇〇:でも、2人ほっとけないし
咲月:なんだかんだ好きなんだね。
〇〇:うるさいなぁ
和:ちょっとさっちゃん。抜け駆けしようとしないで?
咲月:えぇ?そんなつもりないよ。
〇〇:色んな人を巻き込むなって
さくら:和ちゃん、〇〇の誕生日は?
和:4月4日
さくら:正解。
和:さくらさん、〇〇の苦手な科目は?
さくら:理科。その中でも化学が苦手。
和:せ、正解です。
5分後
さくら:はぁはぁ。和ちゃんなかなかやるね。
和:さくらさんこそやりますね。
なぜかクラスには緊張感が生まれていた。
咲月:〇〇、この2人の闘い見ながら2人でご飯食べない?
〇〇:え?
咲月:もうお腹空いたでしょ?
〇〇:まぁ。
咲月:2人が居るところで食べたら何も言われないと思うしさ。
〇〇:まぁそうだね。じゃあ食べるか。
咲月:うん。
僕は咲月と隣同士に座ってさくらと和の一戦を見ながらご飯を食べる。
和:〇〇の1番好きな場所は?
さくら:私のお膝の上
和:ブッブー。残念です。正解は学校の屋上でした。さくらさんの負けです
さくら:えぇ違うよ?〇〇は私のお膝の上が好きなんだよ?
和:じゃあ〇〇に聞いてみましょう。
さくら:〇〇、私のお膝の上が1番好きだよね?
〇〇:へぇ咲月、自分で弁当作ってるんだぁ。
咲月:うん。凄いでしょ?
和:ちょっとさっちゃんと〇〇何してんの?
〇〇:え?弁当食べてる。
さくら:咲月ちゃん、そういう子だったんだぁ
和:〇〇にも幻滅だわ。
〇〇:え?ごめん。でも、もう昼休み終わっちゃうよ?
和、さくら:え?
キーンコーンカーンコーン
昼休みの終了のチャイムが鳴る。
さくら:もう明日は絶対〇〇と食べるからね
和:明日は私が食べます。
そう言い、さくらは自分の教室に戻っていく
和:さっちゃんと〇〇、放課後残ってね
〇〇、咲月:え?は、はい
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放課後
僕と咲月は和とさくらに怒られた。
和:だいたい女の子2人が〇〇の事で争ってるのに勝手にご飯とか食べるのはどうかと思うよ?
さくら:そうだそうだ。咲月ちゃんも悪いよ?〇〇の事が好きなのは分かるけど抜け駆けは良くないよ
咲月:別に抜け駆けってつもりじゃないけど
和:さっちゃん、言い訳は許さないよ
〇〇:2人ともごめん。俺がご飯食べよって誘ったからさ。
さくら:って事は、〇〇は咲月ちゃんが本命なの?
〇〇:そういう訳じゃないけどさ
和:さっちゃんは〇〇の事好きなの?
〇〇:好きな訳ないだろ?人を巻き込むなって
咲月:好きだよ?
〇〇:は?嘘でしょ?
次の日から学校がさらにめんどくさくなりそうです。
[終]
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読んでくれてありがとうございました。この作品はご好評につき前編、後編を合わせると4作目になります。次回作は800いいね以上が付けば書こうかなと思っております。
質問箱ではリクエスト、感想などお待ちしております。感想はありがたいのでぜひお願いします。悪口は普通に嫌な気持ちになるので普通に嫌です。
リクエストは出来るだけその日に応えるつもりなのでぜひどうぞ。日向坂も書けます。
R18も書く予定なのでそのリクエストもどうぞお願いします。これからもよろしくお願いします
長くなって申し訳ないです。
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