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私の好きな隣の席の子のお姉ちゃんは私の憧れの先輩でした。    後編

僕は恐る恐る扉をノックする。

さくら:入って良いよー

〇〇:はーい

僕が部屋に入ると、和もさくらも何事もなかったような顔をしている

和:〇〇、ありがとう

〇〇:お、おう。もう普通に話せてるんだな

和:うん。さくらさんの可愛さにやっと目が慣れてきた

さくら:もうバカにしてるでしょ?

和:いや、バカになんかしてないですよ。

〇〇:いや、俺も思ったんだけど、だいぶバカにしてるよな?

さくら:だよね?

〇〇:うん。

和:え?ちょっと何を言ってるんですか?バカになんかしてないですって

〇〇:いやぁさすがにやりすぎだよな

さくら:うん

和:私はほんとにさくらさんが可愛くて言ってるのに

和は泣きそうになっている

〇〇:和、泣いてんのか?

和:べ、別に

和の目から涙が溢れる

〇〇:ごめんごめん。冗談だって。ちょっと揶揄っただけだから

和:バカにしてると思われた私が悪いから

〇〇:いや、ほんとに違うから。もうさくらからも何か言ってよ

さくらの方を見ると、僕を蔑むかのような目でこちらを見ていた

〇〇:えーなんだよ。その顔

さくら:女の子泣かせるなんて最低だよ

〇〇:はぁ元はと言えばさくらがそんな事言い出したからだろ?

さくら:わたし、知らないー

そう言い、さくらは部屋を出る

〇〇:え?ちょっと待ってよ

僕は和と2人きりになる

〇〇:和、ほんとにごめん

和:べ、別に大丈夫

〇〇:ちょっと俺も言いすぎたからさ。

和:ううん。私が悪いから

何を言っても素っ気ない返しをしてくる

〇〇:どうすれば許してくれるかな?

和:ギュッてして

〇〇:は?

和:ギューしてほしいの

〇〇:は?急にどうしたんだよ。

和:ねぇお願い。

〇〇:ほんとにどうしたんだよ?

和:どうもしてない。でも、〇〇にハグしてほしいの。そしたら落ち着くから

〇〇:は、はぁ

和:良いの?

〇〇:う、うん。わかったよ

僕は仕方なく承知したが、よく考えると泣いてる理由も意味がわからないし、ハグする理由も意味が分からない。

〇〇:じゃあおいで

和:う、うん。

和は僕に抱きついてくる

〇〇:落ち着いた?

和:う、うん、

〇〇:良かった。じゃあ離れてもらっても良いかな?

和:やだ

〇〇:え?

和:このままが良い

〇〇:いや、それはまずいよ。さくらに見られたら恥ずかしいし

和:別に良いじゃん、さくらさんに見せつけよ?

〇〇:はぁ何言ってんだよ。

和:私ね、〇〇の事好きなんだよ?

〇〇:知って、、

僕は思うわず知っていると言う所だった。

〇〇:え?そ、そうだったんだ。

和:う、うん。でも、さくらさんも〇〇の事好きなんだって

〇〇:そうなんだ。ありがとう

和:〇〇はさ、私とさくらさんどっちがすき?

〇〇:え?そんなの答えらんないよ

和:ていう事はさくらさんの方が好きって事だよね?

〇〇:いや、別にそういう訳じゃないよ?

和:じゃあ私の方が好きって事?

〇〇:別にどっちも好きだよ?

和:そんなのズルいよ

〇〇:何がズルいんだよ?

和:だって、2人の女性と付き合うなんて出来ないでしょ?

〇〇:は?付き合う?そのレベルの話してんの?

和:当たり前でしょ

〇〇:そうなんだ。さすがに付き合うなら和かな

和:え?ほんと?

〇〇:いや、あくまで付き合うならの話だよ?

和:うん。それでも嬉しい。私がさくらさんに勝てるなんてほんとに嬉しいよー

和は更に僕を強く抱きしめる。

〇〇:ちょっと和きついよー

和:だって、嬉しいんだもん

ガチャ。部屋の扉が開く。

さくら:ちょっと何してんの?

和:あ、さくらさん。ごめんなさい

和は僕から離れる

和:ごめんなさい。

〇〇:さくら、どうしたの?

さくら:どうしたのってここ私の部屋だから

〇〇:そうか。ごめんごめん。

さくら:別に良いけど。私も〇〇にハグされたいな?

〇〇:は?え?な、何言ってんの?

さくら:だって、和ちゃんと今、抱き合ってたじゃん

〇〇:ま、まぁそうだけど。それは和が抱きついて来たんだよ

和:え?私のせいにしないでよ?

〇〇:だって、ほんとの事じゃん

さくら:どっちが抱き合ってたにしても〇〇は抱き合ってたのは事実なんだし

〇〇:ま、まぁそうか。

和:も、もしかしてさくらさん私に嫉妬してるんですか?

さくら:え?そ、そんなんじゃないもん。

〇〇:ほんとだよ。何でさくらが和に嫉妬しなきゃいけないんだよ。俺、弟だぞ?

和:だって、さっきさくらさん、〇〇の事

さくら:だわーーー

さくらは今まで聞いた事ない大声を出す。

〇〇:そんな大声出してどうしたんだよ

さくら:和ちゃん、それは言わない約束でしょ?

和:ご、ごめんなさい。でも、私はもう〇〇に言いましたよ?

さくら:え?そうなの?

和:はい。

〇〇:ちょっと2人で話してるけど何の話してるの?さくらが俺のなに?

さくら:んーん。〇〇には関係ないから

〇〇:関係ない事ないでしょ?

さくら:ほんとに関係ないから。早くギュッてして?

〇〇:えぇまだそれ言ってたの?

さくら:当たり前でしょ?

〇〇:もうめんどくさいなー

さくら:そ、そうだよね。ごめんね。〇〇は和ちゃんとずっと抱き合ってたら良いよ。

さくらは落ち込んで部屋を出ようとする

〇〇:もうさくらわかったよ。

さくら:え?

〇〇:ハグすれば良いんでしょ?

さくら:う、うん。してくれるの?

〇〇:うん。

さくら:やった。

〇〇:ほんと、どうしたんだよ。ほら、おいで?

さくら:嫌だ。

〇〇:は?

さくらは首を横に振る。

さくら:〇〇から来て

〇〇:えー何でだよ。

さくら:そっちの方が好きなの

〇〇:どっちも一緒だろ。

さくら:一緒じゃないもん。私はこっちの方が好きなんだもん

〇〇:はいはい。

僕はさくらに抱きつきに行く

さくら:えへへ。〇〇好き〜

〇〇:あ、ありがとう

僕がさくらに抱きついた向こうには和が居た。和はめちゃくちゃ顔を膨らませて怒っているように見えた。

〇〇:な、和なんだよ。

さくら:なんで?今は私と抱き合ってるのに。なんで和ちゃんの名前出すの?

〇〇:ごめん。ごめん

さくら:頭撫でてくれたら許してあげる

〇〇:えー嫌だよ。

さくら:もしかして和ちゃんの頭撫でた?

〇〇:いや、撫でてないよ?

さくら:良かった。じゃあ撫でて

〇〇:も、もうめんどくさいなー

さくら:むぅ。お願い。撫でるだけで良いからぁ

〇〇:は、はぁもうわかったよ。

僕はさくらの頭を撫でる。

さくら:えへへ。ありがとう

僕はさくらを離す。

和:〇〇。

〇〇:ん?なに?

和:私の頭も撫でて?

〇〇:は?何で?

和:さくらさんだけずるい。

さくら:えへへ。和ちゃんは頭撫でてもらった事ないんだ?

和:む、むぅ。

〇〇:ちょっと何で煽るんだよ。ていうか。俺が居ない間に何があったんだよ。

和:べ、別に良いもん。私はさっき〇〇からさくらさんよりも私の方が彼女にしたいって言ってもらったし

さくら:え?〇〇。そんな事言ったの?

〇〇:ま、まぁ言ったけど。あくまでもさくらと和どちらかの話だよ?

さくら:え?私の事嫌いって事?私は女として見てないって事?

〇〇:いやいや、女として見てないっていうか。さくらはお姉ちゃんだから。付き合うとかでは無いじゃん?

さくら:え?私は付き合いたいのに。

〇〇:ちょっと急にどうしたの?

さくら:べ、別に何も無いもん。

〇〇:あ、そう。

和:じゃあ私そろそろ帰ろうかな

〇〇:お、帰るか。暗いし気をつけろよ

和:えぇ家まで送ってよ?

〇〇:まぁ暗いし、送ってあげるよ

和:やったぁ

さくら:私も行く。

和:いや、さくらさんは大丈夫ですよ。

〇〇:うん。さくらは家に居て良いよ。

さくら:むぅ。

和:じゃあさくらさんお邪魔しましたー

和と僕は玄関に向かう。

さくら:〇〇、ちょっと待って?

〇〇:ん?どうした?

さくら:帰ってきたらいつもみたいに一緒にお風呂に入って一緒にベッドで寝ようね?

〇〇:は?そんな事した事ないでしょ?

さくら:恥ずかしんがんないの。バイバイ。和ちゃん。また今度ねー

和:む、むぅ。

〇〇:ほんと、さくらどうしちゃったんだよ。和、帰ろっか

和:帰んない

〇〇:は?

和:今日は〇〇の家に泊まる〜

〇〇:えーーーーーーーーーーー

その日の夜、僕は和とさくらに挟まれて眠りました。

〇〇:暑すぎる

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続編?『僕のお姉ちゃんと僕の隣の席の子は僕の事で何故かマウントを取り合っています』

もしかしたら書くかもです。

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