税理士試験16(酒税法について)
税理士試験の一科目である酒税法について・・・
理論30点、計算70点、計100点満点。
簿記の知識、全く必要なし。
合格ラインは毎年違うだろうけど、理論計算ともにボリュームも少なめな科目なので合格ラインは結構高めではないかと。
ちなみにワタクシが合格した年の合格確実ラインが90点くらいだった。
理論は規定の内容も大事だけど、なぜその規定ができたのかという背景も大事。
規定の内容はガチ暗記だったけど、背景のほうはお話っぽいもので、キーワードを押さえつつある程度は作文で対応できた。
酒税を課すタイミング、酒類の製造免許、免税規定、酒類の製造方法など、酒が大好きな人からすれば、税金関係なく面白く、興味深く、豆知識を覚える感じかな。(ワタクシはそう思った)
“製造免許の欠格要因”があまりにも箇条書すぎてつながりがわかりにくく、覚えるのに一番苦労した理論であった。イラスト、イメージを駆使して覚えた気がする。
計算は、大まかな流れとして
酒類の判定→税率→数量→酒税額→税額控除→納付税額
という感じ。
まずは酒類の判定。A~Iの8個くらいかな。
それぞれの酒についての説明文があり、それぞれの酒類を原料・製法・アルコール分・エキス分などをもとにどの酒類に分類されるかを判定。(Aは清酒、Bは果実酒、Cは焼酎、Dはリキュールなどなど)
この部分で間違うと、税率や税額も全部ズレるため、確実に正解したいところ。
次は税率。酒類の種類、アルコール度数、麦芽の割合などにより税率を判定。麦芽割合がからむとちょっとめんどくさいが、税率表を見ながらきっちりやればあまりミスる要素はなし。
そして数量。単位は大概KL(キロリットル)。たまにML(ミリリットル)。 1KL=1000L=1000000MLにつき、さりげなく単位の変換が必要。
1本350MLの瓶が24本で1ケースでそれが120ケースあるみたいな感じで計算。
電卓でやるし別に難しくはないが、0の数がめんどくさいし、逆にKL換算だと小数点の後ろに数字が並びまくるのもめんどくさい。
1.008KL とか、12.14184KL みたいなのが当たり前に出てくるので、数字の写し間違い、小数点の見間違い、0の数間違いなどのミスも頻発してしまう。
メインの酒税額。
各酒類ごとに 税率×数量=酒税額 という算式で算出。
税率や数量には配点はあまりなく、この酒税額のところに配点が多い。
おまけの(って言っても重要だが)税額控除。
一度酒税が課された酒なのに再度酒税が課されたりするときなどの調整項目。
ラストの納付税額。
酒税額から税額控除額をマイナスすればいいだけ。
酒税法、全体的には難しくはない。
ただ、計算で特にそうだが、最初の判定をミスってしまうと、芋づる式で点数を失うことになる。
きわどい判定のものが出題されたときは博打性が大きい(笑)
あと、判定の部分で結構な長文を書かされるし、税率・数量・酒税額でも算式を書かされる。(税率に関しては暗算で対処することもあり)
全体的に書く量は多い。
また、集計も多く、電卓もフル活用なので、電卓のメモリーなど基礎的な機能は使えた方が有利かもしれない。
とまあ、個人的にはスピード戦な感じかな。
ただ、noteにも何度か書いているとおり、ワタクシは書くのが遅い。
その上、字も汚い。あと、電卓も遅い。
自分で書いた数字が読めないこともあったし、小数点が数字とかぶってしまいどこに打っているかがわからず資料を行ったり来たりして時間ロスをすることもあった。
でもそんなワタクシでも制限時間以内に試験問題を解くことができて、合格できる試験なので、電卓スピードや書くスピード、字の汚さは気にしすぎない方がいいと思います。
で、なぜにこんなに長々と酒税法について書いたか?
消費税法と酒税法、どちらか1つしか選択できないってなれば、実務の面も考えて、税理士試験の受験者のほとんどが消費税法を選択するだろう。
そんな中で酒税法が消費税法の陰に隠れてしまうのが悔しいというかかわいそうというか不憫というか切ないというか。。。
だから酒税法に興味を持ってくれる人がひとりでも多く出てきてほしいという思いから、まずはワタクシがその酒税法の魅力を伝えようと、酒税法について書いた次第。
まあ一言で言えば
愛
ですな。
#税理士試験 #酒税法 #愛 #酒 #学問への愛を語ろう