前例がない、という希望。

社会には今、前例がないことで溢れている。

オンライン授業、テレワーク、外出自粛、研修や会議・イベントの中止…

基準がない。正解がない。ゴールが見えない。


日本にとって、世界にとっては厳しいことだけれど、

私にとって、そして

これからの日本にとっては

希望だと、思った。


私の職業は、同僚や上司にもあまり知られておらず、

そもそも同期の同じ立場の同僚が身近にいない、まさに

前例がない(極端に少ない)立ち位置にある。

ひとりぼっちだ。不安だ。間違っていないか心配だ。


しかし今、みんなが、

ひとりぼっちだ。不安だ。間違っていないか心配だ。

前例がない、という場所にいる。


みんな、同じところにいる。近くにいる。

そんな希望を感じた。


これからの日本が進化しする速度は

すさまじいものだと聞く。

毎日毎日情報が更新され、

学び続けなければ、変容し続けなければ、

生きることが難しい時代がくる(悲観はしないでほしい)。



その一歩手前で、今、

みんなが足並みそろえてまだない前例に立ち向かっているのは

絶望じゃない、希望だと、私は感じている。


「当たり前」が崩れて、

「非日常」の繰り返しが気づけば「日常」になって、

「当たり前」が増えたり減ったり、形を変え続ける世の中になって、

ハッとしたときにもう、

見たことのない新世界でひとりぼっちになってしまうよりは、


今この時に、みんなで前例を見失って

一人一人が0から1が生まれる瞬間を目撃して、

失っても失っても前に進む。


そのほうがよっぽど

あったかいんじゃないのかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?