「【0655・2355】かなりくるしいだじゃれDE一年間」(NHK)
忙しい先生のための作品紹介。第53弾は……
「【0655・2355】かなりくるしいだじゃれDE一年間」(NHK 2019年)
対応する教材 月の異名
上映時間 1’19’’
見やすさ ★★★★★
レベル ★☆☆☆☆
生徒へのおすすめ度 ★★★★★
教員へのおすすめ度 ★★☆☆☆
作品内容
本作は、それぞれ6時55分と23時55分からのEテレの5分間番組、『0655』と『2355』にて放映されていた『だじゃソング』シリーズの第三弾です。NHKのウェブサイトに公開されている動画なので、誰でも手軽に見ることができます。
歌詞では、「1月は拝む月(睦月)」など、「○月は□□(月の異名)」という形で12ヶ月分の異名が次々と紹介されます。速いテンポの曲に、月の異名を覚えるためのだじゃれを乗せた歌は、とても耳に残ります。また、ダジャレに合わせてキャラクターが動くアニメーションと歌詞が画面に出てくるので、言葉のイメージとリズムを一緒に覚えることもできそうです。
ダジャレは月の異名の由来に基づいていないものが多く、その月の特徴を捉えたとも言い難いようなものも中にはあります。しかし、まずは月の異名を全て覚えたいという方にとってはリズムに乗せて覚えられる、使いやすい動画だと思います。
おすすめポイント 手頃でスピーディーに月の異名を覚えよう
皆さんが面白いと思う動画は、どんなものがありますか。もちろん内容的な面白さも重要だとは思いますが、私はどうも、勢いと短さと語呂のよさに惹かれてしまいます。いろいろなことを考えることもなく、疲れた時でもつい見てしまうような単純さ。勉強に使う動画でも、作品に対する新たな解釈が得られるようなものを見ることも重要ですが、時には本作のような短くて面白いものを見て、楽しく知識を得るという時間があってもよいでしょう。
授業内で流す動画について、私は大学時代に受けていたシェイクスピア作品を学ぶ授業で印象的なことがありました。それまで真面目に戯曲を読んでいた先生が、急に登場人物の人生をアップテンポな曲にした動画を流して淡々と説明したのです。そのアンバランスさには、つい笑いが止まらなくなりました。このように、普段の授業では扱わないような映像をスパイスのように入れることで、授業を印象付けることもできそうです。
活用方法
この動画は、先生の準備向けというよりも、生徒が月の異名を覚えるために使ってほしいものです。1分20秒程度の短い動画なので、授業内の余った時間にも流しやすいでしょう。また、クラスに動画を共有できるツールがあれば、そこにURLを共有するなどの方法も考えられます。
動画は、繰り返し見ることで月の異名を覚えやすくなると思います。また、12ヶ月分の月の異名を全てこの動画で覚えるというよりも、どうしても覚えづらい月だけこの動画の歌詞で覚える方が、より効果的かもしれません。生徒に紹介する際は、動画の使い方も併せらて伝えるとよいでしょう。
公式ウェブサイト:
公式YouTube: