『百人一首』競技かるた解説動画
忙しい先生のための作品紹介。番外編第2弾!
今回は、『百人一首』を用いたかるた、競技かるたについて解説します。
競技かるたとは?
「かるた」といってイメージするのはどんな光景でしょうか。皆が丸くなって札をバラバラに並べ、読まれた札を読む? これは「散らし取り」というものです。
一般に「競技かるた」というと、一対一で札をきれいに並べて取り合う、「個人戦」形式を指します。マンガ『ちはやふる』で見たことがある人も多いかもしれません。
学校では国語や総合の授業の一環でかるた大会をするところも多いでしょう。しかし、かるたのルールなんてわからない! という先生のために、かるたのルールを簡単に説明した動画を2本ご紹介します。
①東洋大学かるた会
『競技かるたのルール①(スライドで解説します)』(東洋大学かるた会 2020)
放送時間 6’52”
ルールへの忠実度 ★★★★☆
わかりやすさ ★★★★★
レベル ★☆☆☆☆
東洋大学の競技かるたサークルが、新入生のために作成した動画です。試合の簡単な流れから、送り札、お手つきなどの基本的なルールがスライドで端的に説明されています。「取り」に関する説明(※1)は割愛されていますが、それ以外はアニメーションも用いてわかりやすい作りです。
※1 競技かるたでは札に直接触る「札直接の取り」と、札を陣内から押し出す「札押しの取り」があります。詳しくは②の動画を参照。
②アデノシン
『【初心者向け】競技かるたの基本的なルールから試合の流れまでを解説』(アデノシン【競技かるた】 2020)
放送時間 37’54”
ルールへの忠実度 ★★★★★
わかりやすさ ★★★★☆
レベル ★★☆☆☆
競技かるた上達に向けた動画を作成しているアデノシン【競技かるた】氏が初心者にむけて作った動画。「基本的なルールと試合の勝ち負け」「取る札の識別方法」「試合の流れ」の3部から構成されています。
第1部は基本的に東洋大学のものと同じ内容ですが、お手つきや取りについて、より丁寧に書かれています。特に9’55”~11’40”では、東洋大学のものでは割愛されていた札の取り方について解説されているので、ここだけ見て知識を補うのもよいでしょう。
第2部では、歌のどこまで聞けば札が取れるかという「決まり字」について、主に説明されています。
第3部では、実際に札を並べるところから、試合が終わって札を数えるところまでを実戦形式でやってみせています。かるたが礼に始まり礼に終わる競技だというのも、ここで実感できるのではないでしょうか。
まとめ
東洋大学かるた会の動画をまずは見て概要をつかみ、アデノシン氏の動画で詳しく知る、という使い方がおすすめです。また、東洋大学かるた会の動画はそのまま生徒に見せることもできるので、実際に授業で東洋大学かるた会の動画を見せながら、アデノシン氏の動画の内容を口頭で補足する、というような使い方ができるのではないでしょうか。
また、実際の試合の場面は、全日本かるた協会のアカウントから歴代の名人戦(男性の日本一決定戦)、クイーン戦(女性の日本一決定戦)の動画が見られますので、そこを一部見せることも可能です。
2021年名人戦動画
2021年クイーン戦動画
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