『パラサイト 半地下の家族』先行上映
12月28日、2019年の映画締めとしてポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』先行上映をTOHOシネマズ日比谷にて。実際には世界中の映画批評家の今年2019年のベスト1に選出されていたりするのだけど、日本公開は2020年1月なんで僕の中では来年の映画ということにしている。
今作を観ていていくつかの作品が浮かんだけど、それもネタバレになりそうだから言えない。けど、いろんなものがてんこ盛りでおもしろかった。そりゃあ、カンヌ取るわな、と思いました。これと是枝監督『万引き家族』は2010年代後半の日本・韓国における新自由主義の成れの果て&グローバリズムによる格差社会を描いた作品として歴史に残るだろうなあ、とも。ホアキン・フェニックス主演『ジョーカー』にも通じている。『アス』ともだし、ある種同時代性的なものとして世界中でこういう作品が出てきている、ということはこの問題は世界中のいろんな国で噴出している問題であり、人々が対峙している、しなければいけない事柄ということでもある。
2020年はこれにノーラン新作、日本映画もたのしみな作品があるからやっぱり劇場に観に行く。この作品のコメントを水道橋博士さん含めいろんな方がされているが、高田純次さんのコメントってこの映画の大きな要素というか要因の話をしている。でも、観ないとなんのこっちゃほとんどの人はわからないことでもある。
まず、ネタバレとか内容もほとんど知らないで観に行くのがベスト。ポン・ジュノ監督らしいというかなにげなく交わされた会話やシーンが実は大きな意味や繋がりがあったとわかる頃にはもうこの物語の世界に観客はどっぷりハマっている。しかし、ねえ、すごい作品なんで公開したら劇場で観ちゃったほうがいいですね。